中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

CD紹介

<フェルナンド・ソル  :  序曲、交響曲集>

バレエ音楽「ヘラクレスとオンファール」序曲(1826)
交響曲第1番ハ長調(1804年頃)
バレエ音楽「アルフォンスとレオノーレ」序曲(1836)
交響曲第2番変ホ長調(1804年頃)
メロドラマ「ポルトガルのエルヴィラ」序曲
交響曲第3番ヘ長調(1804年頃)
バレエ音楽「シンデレラ」序曲(1822)

  サー・ネヴィル・マリナー指揮   カダケス管弦楽団 (2007~8年録音)



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最近CDの紹介をしていなかったので

 最近、あまりCDの紹介を行っていなかったので、ぜひお薦めしたいCDが結構溜まってしまいました。 そこで最近買ったCDをいくつか紹介したいと思います。



ソルがオーケストラ曲も作曲したいたことは知っているが

 まずは上記のようにソルのオーケストラ曲のCDです。 ソルはギター曲だけでなく歌曲やオーケストラ曲なども作曲していたと言う話は皆さんもご存じと思いますが、 実際にそうした曲を聴くことはあまりないのではないかと思います。

 ちょっと前まではそうした曲を聴いてみたいと思ってもなかなか聴けなかったと思います。 CDなどが入手しにくいというより、CDやLPなどの録音そのものがほとんどなかったのではないかと思います。 



今はCDが第1の選択ではないが

 最近では以前に比べCDを買って聴く人が減少し、それに伴いCDショップ自体も街からだんだん消えてゆくようになりました。 確かに今現在では音楽を聴くのに、第1の選択はCDではなく、ユー・チューブ、またはオン・ラインでのダウン・ロードなのかも知れません。

 と言った訳で、CD販売の絶対数は明らかに減少していると思われますが、一方ではこのような以前には聴きたくてもなかなか聴けなかったようなコアなものも簡単に入手出来るようになりました。 不思議なものですね。 



やはりCDを買おう!

 今後はこうしたものもCDとは別の形で消費者のもとに届くようになるのでしょうね。 しかしどのような形であれ、聴きたいものがあれば、やはり”お金”を払って聴きべきでしょう。 もしそうでなかったら、このような貴重な録音は市場に出されることがなくなるでしょうから・・・・・

 ちょっと余計な話になったかも知れませんが、なにはともあれ、前から欲しいと思っていたものが入手出来ました(昨年ですが)。 ソルの作品を弾こうと思う人は”絶対に” 買わなければならない1枚でしょう。



全貌は明らかではないが

 さて、その内容の方ですが、「ソルはオペラやバレエ曲、交響曲などを作曲した」と言われていますが、そうしたギター曲以外の作品についてはあまり情報がないようです。

 当時パリではソルはバレエ音楽やオペラの作曲家として知られていたとされていますから、それなりの作品数はあったのではと思いますが、その全貌についてはまだあまりよく知られていないようです。

 残された譜面もそれほど多くないのかも知れませんが、今のところは、今後さらに研究が進んでそうした作品に触れることが出来るようになるのを期待するのみです。



交響曲の序曲もほとんど同じ

 このCDに収録された7曲はソルのオーケストラ作品のごく一部といったところでしょうが。これらの作品を実際の音で聴けることはとてもうれしいことです。

 3つの交響曲が収録されていますが、これらはハイドンやべートーヴェンの交響曲のように4楽章からなるものではなく、ゆっくりした序奏とそれに続くアレグロ楽章とで出来ている、単一楽章のものです。 つまり他のバレエの序曲などと全く同じ形のもので、時間もそれぞれ7分前後となっています。



キレがあって、なかなか面白い

 書かれている年代からすれば、「交響曲」とされているものは1804年のもので、ソルの作品としては初期のもの、 他の序曲は中期から後期のものとなります。 聴いた印象としては全体にキレのある、溌剌とした感じで、それぞれなかなか面白いものです。 少なくとも聴いていてダレル感じはありません。



短い素材を組み合わせて曲を作る

 特徴としては、長々と旋律を歌わせるというより、比較的短い素材を組み合わせて曲を作ると言った感じです。 また後期のものはより複旋律的になっているようです。 楽器編成としてはおそらく2管編成(フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、トランペット各2本と弦楽)となっているようです。



強いて言えばハイドンに似ているかな

 古典派時代のオーケストラ曲なので、当然ハイドン、モーツアルト、ベートヴェンと言ったところに似た感じではあるのですが、強いて言えばハイドンの作品に一番似ているようです。 特に最初の「ヘラクレスとオンファール」序曲の出だしはハイドンの交響曲第104番「ロンドン」を思わせる感じがあります。



「魔笛の主題と変奏」の序奏にも似ている

 またこの「ヘラクレス・・・」の序奏部は「魔笛の主題と変奏」の序奏と似たところもあり、この曲を練習する際にはたいへん参考になるでしょう。 間違いなく「魔笛」の序奏部はオーケストラ的に出来ています。 そうしたこともこの序曲を聴くとよくわかるのではと思います。 さらにこの「ヘラクレス・・・」序曲の主部はカノン風に始まり、なかなか充実した曲だと思います。
 
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