中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

CD紹介

< ソル : ギター練習曲全集  >

24の練習曲 作品31
同       作品35
同       作品44
同       作品60
同       作品6
同       作品29

 演奏 Enea Leone (1978~ イタリア)  録音2013年  ブリリアント・レーヴェル 3枚組 



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ソルの6つの練習曲集を収録

 前回に続きソルのCDですが、もちろんこちらはギターのCDで、ギターを習っている人にとってはお馴染みのソルの練習曲全集です。 ソルの練習曲と言えば、普通作品31、35、60、6、29 などがレッスンに用いられますが、この全集にはさらに作品44の「24 Short Progressive Piecces」 が収録されているのが特徴です。



作品44のことはあまり知らなかった

 実は不勉強ながら、この練習曲集の譜面は持っていたのですが、聴くのはこのCDが初めてで、自分で弾いたこともレッスンに使用したこともありませんでした。 



運指がきちんと付けられている

 この 「作品44」 はレヴェル的には 「作品60」 と同じくらいで、 初級から中級くらいと言ったところでしょう。 ソルが出版した作品にはあまり運指が付いていないものが多いですが、この練習曲集はソル自身によって比較的細かく運指が付けれています。 ソル自身も言っているとおり、これらはソルの他の作品を演奏する上でもたいへん参考になるでしょう。



教則本と同時期に出版された

 単旋律的な曲もあり、クリヤーな発音、譜読みなど基本的なトレーニングにも、また対旋律やフレージングといった基礎的な音楽表現にもたいへんよい教材ではないかと思います。 なお、この曲集はソルのギター教則本と前後して出版されたようです。

 因みに、上の曲目リストではすべて 「練習曲集」 としましたが、厳密にはそれぞれタイトルが異なり、「Studies」、つまり練習曲集としているのは 「作品6」 と 「作品29」 のみで、 「作品31」 と 「作品60」 は 「Progressive Lessons」、 「作品35」 は 「Exercises」 となっています。 それぞれ練習曲としての役割が違うのでしょう。



19世紀初頭のオリジナル楽器使用

 演奏者の Enea Leone は上記のとおり、イタリア出身のギタリストで、1978年生まれということなので、現在30代半ばといったところでしょう。 楽器は Francisco de Goya(1746~1828) というソルの時代の楽器を使用しているようです。

 この楽器は、古楽器らしく高音を華麗に響かせるというより、低音がしっかりと響くタイプのようで、 ソルの作品を演奏するには非常に適していいるのではと感じます。 



クリヤーですっきりとした演奏、フレージングもよい

 Leoneの演奏もこの時代の音楽に適した演奏スタイルで、たいへんクリヤーに、また音価も適切に取っており、とてもすっきりとした印象になっています。 さらにフレージグなども非常に適格に行っており、 ソルの音楽を学ぶ上でも、またギターの演奏技術を学ぶ上でもたいへん役に立ちそうです。



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演奏者のEnea Leone  楽器はおそらく別のもの



もちろんお買い得!

 ソルの練習曲集はナクソスからも出ていますが、こちらはセットになっていて、なお且つ価格も安いので(2000円前後)、とてもお買い得ではと思います。 もちろん勉強のためだけでなく、鑑賞用としてもお薦めです。
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