中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

シルビウス・レオポルド・ヴァイス : リュート協奏曲集

5声の協奏曲ハ長調SC.90
協奏曲ニ短調SC.58
リュートとフルートのための協奏曲ヘ長調SC.9
合奏協奏曲変ロ長調SC.57
協奏曲ヘ長調SC.53
リュートとフルートのための協奏曲変ロ長調SC.6

 リュート : Richard Stone
Tempesta di Mare
2004年録音 Chaconne



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ヴァイスは協奏曲も作曲していたようだ

 またヴァイスのCDですが、最近ではヴァイスに関するCDがいろいろ市場に出回って、情報が増えてきました。 ヴァイスのリュート独奏のための組曲が、少なくとも100曲以上あるとか、ヴァイスは代々伝わるリューテストの家系に生まれ、ヴァイス(シルビウス・レオポルド)以外の一族の作品も数多く残されているとか、 リュート独奏作品だけでなくリュートとフルートとのための作品、 リュートを含む室内楽、 リュートと弦楽のための 協奏曲なども作曲していたなど、最近知りました。



リュートのパート譜しか残されていない

 しかしその協奏曲やフルートとの二重奏などはリュートのパート譜しか残されていなくて、前回のCDのフルートとの二重奏曲のフルート・パート、今回の協奏曲の弦楽パートはリュートのパート譜をもとに現代の音楽家などが再現したものです。



当時のドレスデン宮廷にはバッハがうらやむほど優れた音楽家たちが集まっていた

 ヴァイスがその生涯の後半の仕事場はドレスデンの宮廷だそうですが、そのドレスデンびは当時優れた音楽家たちが集まっていました。 その中にフリードリヒ大王のフルート教師を務めるヨハン・ヨアヒム・クヴァンツがおり、その関係でリュートとフルートのための作品が生まれたのでしょう。

 J.S.バッハは当時ライプチヒでカントールを務めていましたが、出来ればドレスデンで仕事がしたかったようです。 バッハはヴァイスとも親交がり、お互いに行き来していたようで、ヴァイスの作品をフルートとチェンバロのための曲に編曲しています。 ヴァイスにはバッハも一目置いていたようです。



ヴィヴァルディの協奏曲のようにシンプルではない

 さて、このCDには弦楽、及びフルートなどとの協奏曲が収められていますが、前述のとおり、弦楽パートなどは残されてなく、現代の音楽家によって後から再現されたものです。 同時代のリュート協奏曲といえば、まずアントン・ヴィヴァルディのもが思い出されます。

 ヴィヴァルディの協奏曲のリュート・パートは単旋律的で、単純明快なものですが、ヴァイスのリュート・パートは基本的に独奏曲と変らず、やや複雑なものです。 その結果(録音の仕方にもよるが)ヴィヴァルディの曲のように明快とは行かず、ちょっと”もごもご”した感じがあります。



イタリア風に仕上がっている?

 リュートのソロ・パートは基本的に独奏曲とあまり変わらないのですが、再現された弦楽パートはなんとなくヴィヴァルディやアルビノーニのようなイタリア風の協奏曲の感じに聴こえます。 おそらく再現の際にそうした作品を参考にしたのでしょう。 

 この再現がヴァイスのオリジナルとどれくらい近いのかはわかりませんが、いずれにしてもちょっと不思議な感じに聴こえます。    ・・・・・・でもやはりヴァイスを聴くなら独奏曲でいいかな・・・・

 
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