中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

<中村俊三ギター名曲コンサート>
    2015年 5月27日(水) 開演14:30 開場14:00
    ひたちなか市文化会館小ホール

♪6本の弦が奏でる美しき名曲のひと時with talk♪

    前売り、予約 1500円  当日 1800円



       <演奏曲目>

★クラシック・ギター究極の名曲
   練習曲 ~禁じられた遊びのテーマ(A.ルビラ)
   アランブラの想い出(F.タレガ)
   魔笛の主題による変奏曲(F.ソル)

★永遠のスクリーン・テーマ   
   太陽がいっぱい(N.ロータ)
   第3の男

★よみがえる昭和の名歌
   悲しき口笛(万城目正)
   君といつまでも(弾
   22歳の別れ(伊勢正三)

★タンゴの魅力
   奥様お手をどうぞ(R.エルビン)
   ラ・クンパルシータ(G.M.ロドリゲス)

★オーケストラ名曲をギターで
    「展覧会の絵」より(ムソルグスキー)

★情熱のスパニッシュ・ギター
   スペイン・セレナード(J.マラッツ~タレガ編)
   アストゥリアス(I.アルベニス)
   粉屋の踊り(M.ファリャ)  




あと2週間

 5月27日に予定している「中村俊三ギター名曲コンサート」も、あと二週間とちょっととなりましたので、いつものように演奏曲目の紹介を行います。 

 今回のコンサートはチラシにあるとおり、6つのカテゴリに分け、いろいろなジャンルの曲を演奏します。 「ギター名曲」といっても、本当のギター曲、つまりギターのオリジナル曲もあれば、もともとギターには関係ないが、ギターで弾くと、あるはギターで弾いても面白いと言った曲とになります。



厳密には「ギター名曲コンサート」ではないが

 確かに厳密には「ギター名曲コンサート」とはなりませんが、でも「アストゥリアス」や「スペイン・セレナード」など、元々はギター曲ではないが、ギター曲として有名で、よく演奏される曲もあります。 ファリャの「粉屋の踊り」も含め、この3曲などオリジナルの形で演奏されることの方が稀でしょう。

 このように「ギター名曲」にはグレー・ゾーンが広いのですが、それがまたギターの特徴でしょう。 まあ、まあ、カタイことヌキにして、今回演奏する曲はすべて 「ギター名曲」 ということにしてしまいましょう。




クラシック・ギター究極の名曲

 それでは、まず「クラシック・ギター究極の名曲」ということで3曲演奏します。 これらの曲は正真正銘ギター曲で、最初からギターのために作曲された曲で、またクラシック・ギターの曲としては特別知名度の高いものです。



「禁じられた遊び」は最も知名度が高いと思われるが

 私のように毎日イヤというほどギターに接していると、こういった曲など誰でも知っているような錯覚を起こしてしまいますが、一般の人(特にクラシック・ギターに興味ない人)にクラシック・ギターの曲名を挙げてもらっても、なかなか曲名が出てこないのが実情でしょうね。

 その前に 「クラシック・ギター」 というジャンルがあること自体が、たぶんピンとこないでしょう。 ギターにはエレキとアコースティックしかないと思っている人も少なくありません。

 そんな中でも(年配の人中心に)、とりあえず出てくるのがこの「禁じられた遊び」ということになるのでしょう。 仮に曲名はわからなくても、この曲を聴かせると 「どこかで聴いたことがある」 と言う人は多いのではないかと思います。 もっとも、クラシック・ギターのコンサートに来る人限定で考えれば、まず知らない人はいないと考えてよいでしょう。 



正真正銘ギターのための曲

 確かにこの曲(禁じられた遊び)の知名度が高いことはわかるが、「でもこの曲は映画音楽だし、またスペイン民謡とも言われているので、少なくともクラシック・ギターの曲ではないのでは」 と思う方もいるでしょうね。 しかし、当ブログでも何回か書いているとおり、この曲はまぎれもなく、正真正銘のクラシック・ギターの曲です。



作曲された当時から人気があった

 この曲は19世紀のスペインのギタリスト、アントニオ・ルビラにより1870年頃、練習曲として作曲された、などと言うことはもう皆さんもよくご存じでしょう。 たいへん美しいメロディの曲で、なおかつそれほど難しくないので、この曲は作曲された当時からギターを習っている人から、たいへん人気があったようです。



ギター曲として初めて録音された曲

 その第一の証拠として、この曲は、1900年頃ギター曲としては初めて録音されています。 この当時はエジソンが蓄音機を発明したばかりの頃で、録音と言っても円盤ではなく、ワックス・シリンダー、つまり瘻管による録音です。 現在CDとしてそれが入手出来ますが、ザーザーという凄いノイズの彼方からやっとこの曲のメロディのみが聴こえてくるといったものです。


スペイン国内ではその頃からすでに作曲者がわからなくなってしまった

 しかしこの頃にはすでに作曲者がわからなくなってしまったようで、その録音にも肉声で、「ソル作曲 練習曲」とアナウンスされています。 しかしそれはあくまでスペイン国内での話で、南米ではちゃんと「アントニオ・ルビラ作曲 練習曲」として楽譜も出版されています。 その譜面は現代ギター誌2012年5月号に掲載されています。



1952年に映画「禁じられた遊び」のメイン・テーマとして使われた

 この曲が1952年にフランス映画「禁じられた遊び」のメイン・テーマに使われたことは皆さんもよくご存じと思いますが、イエペスがこの曲の作曲者がわからなかったのは無理からぬことでしょう。 もしかしたら、イエペスはこの曲を楽譜で覚えたのではなく、耳で覚えて弾いていたのかも知れません


Jeux_interdits_1952_Japanese_poster.jpg
日本で公開された時のポスター


ルネ・クレマン監督がこの曲を選んだ

 ちなみにこの曲をメイン・テーマに採用決定したのはイエペスではなく、監督のルネ・クレマンだそうです。 イエペスにレパートリーをいろいろ弾かせて、それらの中からルネ・クレマン監督が映画のシーンに合いそうな曲を選んだのだそうです。 つまりこの曲はルネ・クレマンの好みだったと言うことになるのでしょう。



作曲者がわからないのは都合が良い?

 もっとも、ちょっと勘ぐれば、作曲者がわからないということは、著作権など考えると都合がよかったのかも知れません。 確かに他に使われた曲も古い曲で、著作権には縁のない曲となっています。 ・・・・・・何といってもイエペスにすべての音楽を担当させたのも予算の関係だったようですから。
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