中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

<中村俊三ギター名曲コンサート 6  5月27日(水)ひたちなか市文化会館>

曲目紹介    弾厚作 : 君といつまでも




高度経済成長期真っ只中

 「悲しき口笛」から16年経った1965年に、この曲が生まれます。 前年(1964年)には東京オリンピックが行われ、前後して東海道新幹線も開通、この時代は世に言う 「高度経済成長期」 真っ只中となります。 


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 白黒テレビから始まった各家庭への家電製品の浸透も、炊飯器、洗濯機、冷蔵庫、ステレオ、カラーテレビと進んでゆきます。 給料は毎年上がるのが常識で、あまり豊とは言えない私の家でも、年ごとに”おやつ”が豊富になってきて、自由に食べられるようになった記憶があります。


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幸せな時代の幸せな歌

 年ごとに日本は豊かになり、としごとにいろいろなものが増えてきた時代で、誰もが明るい未来を信じていたとても幸せな時代・・・・・・・   ということで、当時の大スター 「若大将」 こと加山雄三さんが作曲して歌った 「君といつまでも」 がこの時代を代表する歌かな、ということで、この歌をチョイスしました。


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当時シンガー・ソング・ライターは珍しかった

 「弾厚作」 は加山さんのペンネームで、 当時は歌手が曲も作ると言うことが珍しく、また 「幸せだなあ、ボクは君といるときが・・・・  」 といったセリフ入りでも話題となりました。 映画の大スターで、大歌手、さらに作曲家という加山さんの多才ぶりを示した曲と言えるでしょう。



最も明るく響く調で

 3連符の伴奏に乗って晴れやかで、おおらかな歌が歌われますが、そのシンプルな美しさが損なわれないように、アレンジのほうも極めてシンプルなものにしました。 またキーもギターでは最も明るく響くイ長調を選びました (オリジナルはト長調)。 ギターのみで演奏してもなかなか美しい曲です。









曲目紹介   伊勢正三 : 22才の別れ



嵐が過ぎ去って


蜈ィ蜈ア髣倥・蟄ヲ逕溘◆縺。



 「22才の別れ」 は「君といつまでも」から10年ほど経った1975年に、当時の人気フォーク・グループ「かぐや姫」のメンバーだった伊勢正三さんの作曲と歌でヒットしました。 その間、1970年前後は学生運動の嵐が巻き起こり、それが1972年の浅間山荘事件、集団リンチ事件という衝撃的な結末を迎えます。


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買占め? 買いだめ?

 気が付いてみると「高度経済成長期」はいつの間にか終わり、 その象徴的な出来事として中東戦争を引き金として起こったオイル・ショックなどがありました。 トイレット・ペーパーを買占めに走るなどという、後から考えると滑稽な現象もありましたね。



和製フォークの誕生

 それまでいろいろな意味でハイテンションだった日本全体が、やや落ち着いた時代へとなって来たのでしょう。 そんな時代に流行ったのが、この「22才の別れ」などの、いわゆる「和製フォーク」と呼ばれた歌です。 



世界平和よりも

 フォーク・ソングというと、当初は反戦運動などと深いつながりがありましたが、その担い手である当時の若者たちも学生運動の終焉とともに気持ちも内向きとなってきて、日本の将来や、世界平和などから恋愛や別れなど、身近な事柄を歌をするようになってきます。

 この伊勢正三さんの「22才の別れ」の他、 吉田拓郎さんの「旅の宿」、 南こうせつさんの 「神田川」、 さだまさしさんの「精霊流し」などがその代表でしょう。 また曲名からもわかるように 「和」 のテイストも盛り込んであります。 


かぐや姫4



5年間付き合った彼と

 この「22才の別れ」は 、17歳の頃から5年間付き合っていた彼と結婚を機に別れることになった女性の気持ちを、シャッフルした(音符の長さを2対1にすること)アルペジオにのせて歌います。 たいへんフォーク・ギターぽい伴奏ですが、まさにこの時代を代表する歌と言ってよいでしょう。
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