中村俊三 ブログ

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<ジョン・ウィリアムス コロンビア録音全集  2>


Colombia Records presents John Williams   1964年5月録音




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オリジナルLPのジャケット。 日本国内盤はおそらく違うデザインだったかも。 また何回か再発の度にデザインが異なったと思う。



収録曲
バッハ : リュート組曲第4番ホ長調
アルベニス : セビージャ
タレガ : アランブラの想い出
トゥリーナ : ソレアレス、 ラファガ
リョベット : アメリアの遺言
ポンセ : スケルツィーノ・メヒカーノ
サグレラス : 蜂雀



コロンビア録音第1弾

 ジョン・ウィリアムスは1950年代、つまり10代から録音していますが、それらは当時日本国内では発売されておらず、実質的に私たちが聴くことができたのは、このコロンビア録音のものです。 このLPは、そのコロンビア録音の第1弾で、オリジナルLPでは上記のように <Colombia Records presents John Williams>と題されていましたが、日本国内では<アルハンブラ宮殿の想い出>と言ったタイトルでCBSソニーから発売されていました。

 1964年、ウィリアムス23才の時の録音ですが、当時我が国の多くのギター関係者は、このLPによってジョン・ウィリアムスという若いギタリストのことを知ったのではないかと思います。 「セゴヴィアの愛弟子、ギター界のプリンス」 といったように紹介されていました。

 

このLPは持っていなかった

 私自身は残念ながらこのLPを購入していませんでしたが、その理由としては私がLPを買うようになったのは1969年以降ですが、その時にはこのLPは発売から年数も経ち、レコード店には並んでいなかったこと(当時は取り寄せなど思いも及ばなかった)、さらに何といってもLPは高価で、現在の新譜のCDと同じく2000円前後していました。 現在の価値にすれば1万円以上に当たるでしょう。さらに当時の私は大学生で、そう簡単に手が出せるものでもありませんでした。

 このLPとウィリアムスの存在を知ったのは、ギター部の先輩に聴かせてもらったことによってで、バッハの新鮮な演奏(曲も始めて聴いた)に、先輩に話に応えもせず、ただただ聴き入った記憶があります。 その後、一部の曲を除いては再発LP、またはCDなどで聴きました。



バッハは久々に聴いて感動

 このLPこ後半のスペインものなどはCDでも聴いていましたが、バッハの「リュート組曲第4番」は、後にバッハリュート曲全集を録音した関係で、CDとしては市場に出されていなかったようで、本当にしばらくぶりに聴きました。 たいへんクリヤーな音と演奏で改めて魅了されました。 

 ウィリアムスはこの当時からすでに完璧な技術をもっていましたが、それでも後の1975年の録音に比べると、気持ち若さを感じさせる部分もあります。 そうしたところが、かえって魅力に感じられます。



まさに新しい時代を感じさせる演奏だった

 この時代には、味のある、個性的なギタリストはたくさんいましたが、このようにクリヤーで透明感のある演奏というのはあまり聴かれず、やはり画期的な演奏で、まさに新しい時代を感じさせる演奏だったと思います。 

  






Virtuoso Music for Guitar 1964年5月録音


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コロンビア録音第2弾  国内盤のタイトルは <ジョン・ウィリアムス ギター名曲集> 


収録曲
パガニーニ : 大ソナタイ長調(全3楽章)
グラナドス : スペイン舞曲第5番
ジラ=ロボス : 練習曲第8番
ファリャ : ドビュッシー讃歌
ダッジソン : パルティータ第1番
テデスコ : ヴィーヴォ・エネルジコ(ソナタに長調より)




コロンビア録音 ~第2弾


 このLPは1964年5月録音となっていて、1枚目のLPとほぼ同時期に録音されたようです。 パガニーニの「大ソナタ」が全曲録音されているのが特徴で、このLPを友人からテープにダビングさせてもらい(このLPも買えなかった)、何度も繰り返して聴いた記憶があります。



パガニーニのソナタ全曲演奏

 私が30代の頃、この曲を譜面を取り寄せ、なんとか弾こうと思ったのですが、その当時は全然歯が立たず、なんとか弾くようになったのはほんの数年前です(”弾けるようになった” かどうかはわからない?)。 

 このソナタの第2楽章の 「ロマンス」 は教材としてもよく用いられ、一般愛好者などにも当時からよく演奏されいました。 また第3楽章の「アンダンティーノ・バリヤート」はポンセの編曲でセゴヴィアが弾いていました。 しかし全3楽章演奏というのはこの当時あまりなかったのではと思います。




おそらく世界初録音

 ジュリアン・ブリームもこの曲を全曲録音していますが、1970録音なので、ウィリアムスのほうが6年早いということになり、おそらく全曲録音としては、このウィリアムスは初めてなのではと思います(そうしたことは特に謳っていないが)。

 この演奏はウィリアムス自身の編曲と思われますが、オリジナルのギター・パートに若干ヴァイオリンの音を載せた編曲で、華麗な演奏ですが、第2楽章はたっぷりと歌わせ、やはり魅力的な録音です。



その箇所くると、思わず身構えてしまう

 余談ではありますが、私がかつてダビングさせてもらった国内盤LPでは、最後の「ヴィヴォ・エネルジコ」に回転ムラのようなトラブルがあったのですが、このCDには全くその影はありません、そのLPだけのトラブルだったのかも知れません。 これもすごい演奏なのですが、あまりにも何回もこの演奏を聴いたので、そのトラブル箇所に来ると、思わず身構えてしまいます。 若い頃は同じLPなどを何回も繰り返して聴いたので、”ビリつき” やキズなどの箇所まですっかりと覚えてしまったものです。







  
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