中村俊三 ブログ

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<ジョン・ウィリアムス コロンビア録音全集 4>

John Williams More Virtuoso Music for Guitar   



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収録曲

ムダーラ : ファンタジア(ハープを模したる)、 クラロス伯爵のディファレンシャス
ロイスナー : パドゥアナ
プレトリウス : バレー、 ヴォルタ
バッハ : プレリュード、フーガ、アレグロ
ジュリアーニ : アレグロ・スピリット(ソナタハ長調より)
ヴィラ=ロボス : 前奏曲第4番、 第2番
モレーノ・トロバ : ラ・マンチャの歌

1964年 10月録音




1964年にLP4枚分を録音

 原盤では <John Williams More Virtuoso Music for Guitar> と言うタイトルになっていて、2枚目のLP(パガニーニの大ソナタなどが入っている)の続編といったところです。 ウィリアムスは1964年にこれまでの4枚のLPを録音したことになります。 リリースされた年をみると1964年から1枚ずつ発売されたようで、この4枚目のLPは1967年の発売のようです。



国内盤と同じデザイン

 このLPはレコード屋さんの店頭で見ましたが、やはり残念ながら購入することは出来ず、しばらくしてからギター部の後輩から借りてダビングして聴いていました。 国内盤のタイトルなどは覚えていませんが、少なくともジャケットのデザインなどはほとんど同じだったように思います。



この時点で、広範囲のクラシック・ギターのレパートリーを持っていた

 このLPもなかか魅力的なもので、ルネサンス時代の作品から近代に至るまでの作品が収められています。 ウィリアムスが、この時点でたいへん広いクラシック・ギターのレパートリーを、すでに持っていたことがわかります。



ルネサンスもよいがバッハはさらに

 キレの良いルネサンスものも素晴らしいですが、何といってもバッハの「プレリュード、フーガ、アレグロ」 は圧巻です。 前述の「リュート組曲第4番」 同様、透明感のある美しい演奏で、胸のすくような荘快感がります。 

 今現在では多くのギタリスト(アマチュアの含めて)がこの曲を演奏していますが、当時はまだ、あまり演奏されなかったように思います。 この演奏はその後、この曲の演奏の一つの基準にもなったのではと思います。 



久々に聴いたジョンのラマンチャ

 「ラマンチャの歌」もたいへんすばらしく、ウィリアムスは他に「ノクトゥルーノ」、「マドローニョス」などのモレーノ・トロバの曲を録音していますが、どれも素晴らしいものです。 さらにもっとトロバの作品を録音してほしかったところですが、後で述べるようにウィリアムスは後年、こうした一般的なクラシック・ギターの作品をあまり演奏しなくなります。

 このLPの収録曲は、ほとんどCD化されてなく、最近ではあまり聴くことができなくなり、今回久々に聴けてたいへん嬉しく思っています。 ・・・・・やはり 「ラマンチャの歌」 はいい!  このLPだけでも、このボックスを購入する意味がある!





Joaquin Rodrigo  
Fantasia para un gentihombre

Stephen Dodgson
Concerto for Guitar and Chamber Orchestra


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収録曲
ロドリーゴ : ある貴神のための幻想曲
ドッジソン : ギター協奏曲第1番 

 録音 1967年7月



以前にも紹介したが

 5枚目のLPはロドリーゴとドッジソンのギター協奏曲ですが、このLPは以前5枚組のCDボックスでも発売されていて、何年か前に、当ブログでも紹介しています。 「ある貴神」のほうは以前にも触れた通り、比較的早い時期に、3枚目のLPに収録されたオーマディとの「アランフェス」と組み合わされて再発され、いわゆる「ゴールデン・カップリング」としてウィリアムスのLPでも売れ筋となりました。


「ある貴神」はアランフェスとカップリングされて売れ筋となったが、ドッジソンのほうは

 しかし、その結果それぞれのB面にあたる、テデスコとドッジソンの協奏曲は埋もれてしまうことになりました。 ドッジソンはウィリアムスと個人的にも親しい作曲家のようですが、その後この曲を演奏したギタリストはあまりいないようで、作品のほうも埋もれてしまったようです。







Joseph Hydn
Quartet for Lute ,Violin,viola,and Cello in E majar

Nicolo Paganini
Tertto for Violin,Cello,and Guitar in D major


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収録曲

ハイドン : リュート四重奏曲ホ長調
パガニーニ : ギター三重奏曲ニ長調   録音 1967年7月




相当シブイ選曲

 どちらもかなりシブい選曲です。 ハイドンのほうは、ハイドンの弦楽四重奏曲作品2-2を、同時代のリューティストが編曲したもので、ほぼ第1ヴァイオリンをリュートに当てています。 リューティストのミハエル・シェハーなども録音していますが、最近ではあまり聴かれなくなりました。  原曲ではメヌエットが二つあり、5楽章の形となっていますが、ウィリアムスは二つ目のメヌエットを省略しています。 



地味な伴奏でも存在感は十分

 パガニーニのギター四重奏曲などの室内楽はかなりたくさん残されていることは以前にも書きましたが、ギター・パートがあまり目立たないせいか、著名なギタリスト演奏するのはたいへん稀です。 この曲は三重奏なのでそれだけギターのウエイトはやや高くなりますが、それでもほぼ伴奏に終止しています。

 その伴奏でもしっかりと存在感をしっかりと出しているのが、ウィリアムスらしいところでしょう。  ウィリアムスの後年では、こうした曲(古典で、ギターが主でない曲)を録音することは考えにくく、ある意味、たいへん貴重な録音だと思います。



パガニーニの曲は比較的好んだ

 一般的なクラシック・ギターのレパートリーをあまり多く録音しなかったウィリアムスですが、このパガニーニは好みに合っているようで、この曲の他、前に紹介した「大ソナタイ長調」、 「カプリース第24番」、 さらにパールマンとのデュオでLP1枚分録音しています。 少なくともソルやタレガよりも多く録音しています。

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