中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

お盆

 お盆休みももうすぐ終わりですが、今年は創(長男)が帰省し、家内の実家や私の実家の方に行きました。家内の実家の方では、昨年父親が亡くなり、その新盆ということです。親戚や近所の人などが変わるがわるにお線香をあげに来て居ました。


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茨城空港に創を迎えに行った



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お花畑になっていた

 私の方の”実家”と言っても、もう両親とも亡くなり、その家も昨年取り壊されました。 その家の後地には近くに住む姉の手によりお花が植えられていました。  確か、この辺が座敷で、ここが台所・・・・ ここにトイレがあったかな、そう、ここが玄関・・・・・・   どう感想を言ってよいかわからない、ただ、ただ、時間の流れは止められない・・・・    本題に戻ろう。


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私たちが住んでいた家は跡形もなく撤去され、その後地には姉の手により、きれいな花が咲いていた





<ジョン・ウィリアムス コロンビア録音全集 5>

Virtuoso Variations for Guitar


収録曲

バッハ : シャコンヌ
ダウランド : エリザベス女王のガイヤード、エセックス公のガイヤード
バッチェラー : アルマン
パガニーニ : 主題と変奏(カプリス第24番)
ジュリアーニ : ヘンデルの主題による変奏曲
ソル : モーツアルトの主題による変奏曲

録音 1965年11月



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シャコンヌなど、変奏曲中心

 <Virtuoso Variations for Guitar>と題された7枚目のLPは、コロンビアでの録音の2年目の1965年に録音されましたが、発売は少し遅れて1969年となっています。 タイトルのとおり「、シャコンヌ」や「魔笛」などの変奏曲の他に、ダウランドなどのリュート曲が収録されています。

 このLPのメインは、何といってもバッハのシャコンヌであることは間違いありません。 ウィリアムスのシャコンヌについては、「シャコンヌ再考」の記事で書きましたが、その記事では、この演奏ではなく、1987年のデジタル録音についてでした。




1987年の録音に比べ、より溌剌としたシャコンヌ

 その1987年の録音との比較で言えば、基本的なところはあまり変わらないのかも知れませんが、1987年のものは、1965年の録音に比べると落ち着いた、まとまりのある感じと言えますが、言い換えると、何かちょっと沈んだような感じがします。 特に冒頭の部分など、両者でだいぶ印象が違っているようです。

 1965年の録音は、他の同時代の録音と同様に、若さを全面に出した、たいへん溌剌とした演奏で、私個人的には、やはりこの1965年録音のほうがより楽しめます。



時代によって、録音の振れ幅が大きい

  もっとも、ウィリアムスの録音は、その年代によって録音の仕方がかなり変わり、1960年代から1970年代の始め頃にかけては、残響の多い、かなり華やかな録音になっているのですが、70年代半ば頃は全く正反対にほとんど残響を付けない、デッドとも言える録音になっています。 その振れ幅はかなり大きいもので、それ等はウィリアムスの考えを反映しているのでしょうか。



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ご存じとは思うが、ウィリアムスは1970年代半ば頃まで、アグアードを用いていた。1971年に虎の門ホールでこの楽器によるリサイタルを聴いたが(生音で!)、たいへん美しい音だった。



違うのは楽器と録音か

 また楽器もいろいろ変わり、1960年代から1970年代半ばくらいまではフェルナンデス・イ・アグアードを使用していますが、1987年の録音ではオーストラリアの制作家、グレッグ・スモールマンの楽器を使用しています。 もしかしたら、演奏そのものはそれほど変わりはなく、録音と楽器が違うだけなのかも知れません。



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1990年頃からはグレッグ・スモールマンを使用。 この楽器はアンプなしで演奏してもアンプを通したような音がする (あくまで個人的な感想)。 ウィリアムスは90年頃より、リサイタルでも、この楽器をさらに本当にアンプを通して演奏する! ミスもないので、よくも悪くもコンサート会場でCDを聴いているようだ (これも個人的な感想!)。



パガニーニのカプリースはまさにヴィルトーゾ的

 パガニーニの 「カプリース第24番」 は最近ではよくギターで弾かれるようになりましたが(私も弾いた!)、 それの口火を切った演奏と言えます。 確かによく見れば、この曲はギターに向いた曲といえます。 ウィリアムスの演奏はまさにヴィルトーゾそのものと言った感じです。



ジュリアーニの作品は、比較的演奏している

 ジュリアーニの 「ヘンデルの主題による変奏曲」 は第3変奏(16分音符による)を省略し、エンディングを少し変えて、よrち華やかに終わっています。 前述の協奏曲同様、たいへん溌剌とした演奏です。

 古典的な作品はあまり演奏しなかったウィリアムスですが、パガニーニと同じく、ジュリアーニの作品は、協奏曲始め、ギター二重奏、ヴァイオリンとの二重奏曲など、比較的演奏しています。 といっても独奏曲としては、この変奏曲の他は、前に紹介したアレグロ・スピリッツのみです。



ソルとタレガはそれぞれ1曲ずつしか録音しなかった(コロンビア・レーヴェルでは)

 ウィリアムスが古典的、あるいは一般的なクラシック・ギターのレパートリーをあまり録音しなかったことは何度も触れましたが、特にタレガとソルはそれぞれ1曲ずつしか録音していません(コロンビア・レーヴェルでは)。 タレガの1曲は「アランブラの想い出」で、ソルのほうは、この「モーツァルトの主題による変奏曲」です。



10代でセゴヴィア編ソルの20のエチュードを録音している

 ウィリアムスは10代でセゴヴィア編による 「ソルの20のエチュード」 を全曲録音していて、なかなかの名演なのですが、なぜかそれ以降は、この「魔笛」をの除いて、ソルの作品を録音しませんでした。 このLPはCD化されていないのでしょうか? 貴重な録音だと思うのですが。



かなり自由に演奏しているが

 演奏のほうはこの当時(1960年代)の習慣にしたがって序奏抜きで演奏しています。 原曲とはずいぶん違う弾き方をしているようで、演奏の仕方もソルの音楽に忠実と言った感じではありません。 やはりウィリアムスはソルの音楽には共感しえなかったのでしょうか。



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