中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

今、予報通り台風が通過中


 今日は台風9号が関東地方に上陸ということで、生徒さんたちがくるのはなかなかたいへんな状況なので、仕事の方は休みにしました。 休を決めたのは一昨日の土曜日ですが、台風情報などというのは結構外れることが多く、結局のところ、雨も降らず、風も吹かず、いったい台風はどこに行ってしまったんだろう、などということもあります。

 2日前のテレビなどでは、間違いなく今日(22日月曜日)に関東地方に上陸すると断定しているので、素直に従うしかないかな、ということで休みにしました。 今回に関しては、確かに予報どおりで、今現在(16時頃)この辺(水戸周辺)を通っているところのようです。 よくも悪くも、”大当たり” といったところです。

 少なくとも私の家の当たりでは、大きな被害が出るほどの雨や風ではないようですが、ただ教室に来るのはちょっとたいへんなところです。 とりあえず予報に従っておいてよかったかなと思います。 さて、そんなわけで、急遽仕事がなくなったので、この記事を書いているという訳です。





ジョン・ウィリアムス コロンビア録音全集 6>



ジュリアーニ、ヴィヴァルディ、ギター協奏曲集



IMG_20160822162524df6.jpg



<収録曲>
ジュリアーニ : ギター協奏曲第1番
ヴィヴァルディ : リュート協奏曲ニ長調
同        : ギター協奏曲イ長調(トリオ・ソナタからの編曲)

 イギリス室内管弦楽団   録音 1968年10月





ジュリアーニは縮小版

 ジュリアーニの協奏曲については、当ブログでも何度か書きましたが、この曲にはいくつかのバージョンがあります。 もともとは2管編成のフル・オーケストラのために書かれていますが、ジュリアーニ自身の手により、弦楽器のみのものや、弦楽四重奏の形のものもあり、さらに後世の人の手によるものもあるようです。 

 この録音では、ジュリアン・ブリームが演奏しているものと同じく、弦楽合奏版で、さらに展開部などのオーケストラ部分を大幅にカットしたものです。 そうした処置は、おそらくジュリアーニ自身のもではないでしょう。 因みに、ウィリアムスは1998年には弦楽合奏版ですが、そうしたオーケストラ部の省略のない形で録音しています。




ギターの音は増幅されている

 この録音は、そうした、いわば ”縮小版” ではありますが、ギターもオーケストラもたいへんきびきびした演奏で、荘快感のある演奏です。 やや人工的に残響が付けられ、またギターの音量もかなり増幅され、オーケストラの音に紛れないような録音となっています。

 もちろんライブではあり得ないことで、最近では録音の場合でも特にギターの音量を増幅させないで、リアルな音量バランスになっているものが多くなりました。 確かにその方が本来の ”ギター協奏曲” の姿かも知れませんが、 聴き手からすると。頭の中でギターの音量を拡大して聴かないといけないので、結構疲れます。



CDとしては聴きやすい

 CDなどで聴くとするなら、現実的ではないかも知れませんが、この録音のようにギターの音量をオーケストラの音量に対抗出来るように修正しておいてくれた方が、聴きやすいといえば、聴きやすいでしょう。

 もっとも最近ではイクリプスなど、かなりリアルなギター用アンプが出来、それを使用すれば、例えライブであっても、ギターの音色を損なうことなしにオーケストラとのバランスがはかれるでしょう。 「ギター協奏曲は、生ではギターの音が聴こえない」 といったことは過去のことになるのかも知れません。



これもたいへん懐かしい演奏

 このLPもかつて、自分では買えず、友人からテープにダビングさせてもらって聴いていました。 その後CDの形では市場に出ず(おそらく)、これも久々に聴いた懐かしい演奏です。




あまり聴いていないものもあるので

 ここまでは、このボックスに収められているLP復刻をすべてコメントしてきたのですが、ウィリアムスはギターの独奏や協奏曲以外に他のアーチスト(ポピュラー系も含む)との共演による録音を多数残しています。 それらのものは、私自身ほとんど聴いていなかったり、またあまり興味が持てないものもあるので、ここからの紹介は、独奏曲などを中心とした、私個人的に興味あるLP、CDのみにします。






John Williams Plays Spanish Music


IMG_0001_20160822162652353.jpg



収録曲

アルベニス : アストゥーリアス、タンゴ、コルドバ
グラナドス : 詩的ワルツ集、 ゴヤの美女
ロドリーゴ : ファンダンゴ
モレーノ・トローバ : ノクトゥルーノ、マドローニョス
カタルーニャ民謡 : クリスマスの夜、聖母の御子
ファリャ : 漁夫の歌、粉屋の踊り、市長の踊り、


 録音 1969年 11月




最もよく聴いた個人的に思い入れのあるLP

 スペイン音楽によるこのLPにつては以前にも書きましたが、私自身ウィリアムスのLP,CDのうち、最もよく聴いたものなので、改めて紹介しておきましょう。 私が初めて買ったウィリアムスのLP、また同時期に東京虎の門ホールで生演奏 (本当の生演奏!) を聴いたこと、収録曲が当時の私の興味に完全にはまったことなどから、文字どおり ”溝か擦り切れる” 聴いたLPです。




演奏も華やかだが、音質はさらに華やか


 曲目も上記のとおり人気曲となっていますが、演奏ぶりも、また録音の音質もたいへん華麗なものとなっています。 ウィリアムスの録音中、あるいはクラシック・ギターの録音中、最も華麗な録音といってもよいかも知れません。 ウィリアムスはこの録音の反動か、何年かすると逆に高音域や残響を極端に絞った”地味な” 録音へとなってゆきます。




跳ね返り音、 ミス?

 1曲1曲については、ともかく聴いてほしいと思いますので、あまり触れませんが、何といっても特徴的なのはアストゥリアスなのではないあkと思います。 この録音ではラスゲアードのところで、右手を弦に触れて、”跳ね返り” のような音が聴こえます。 おそらくこれはあえてしたもではなく、たまたま偶然にそうなってしまったものと思えます。 ミスと言えばミスなのでしょう。




故意に出すのは意外と難しい


 テープ編集で取ろうと思えば取れたと思いますが、これがかえって面白いと考えたので、そのままLPにしてしまったのではないかと思います、ちょっとした遊び心でしょう。 因みにこの”跳ね返り音” は故意に出そうと思ってもなかなか出せません。 また、ウィリアムスは1980年にこの曲を再録していますが、その録音ではこの音は入っていません。



世界初録音

 アルベニスの「コルドバ」とか、グラナドスの「詩的ワルツ集」などは、現在ではギターの定番的なレパートリーとなっていますが、それぞれこのLPが ”世界初録音” となっています。 アルベニスの「タンゴ」も、ギターで弾くとたいへん美しい曲であることを示してくれたのも、このLPではないかと思います。 いずれにしてもウィリアムスのLP、CDの中で、最も魅力的なものと言ってよいでしょう。


 ・・・・・・ 台風、行ってしまったみたいですね。
スポンサーサイト
コメント
コメントする
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する