中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

第17回水戸ギター・アンサンブル演奏会 4

 10月2日(日) ひたちなか市文化会館


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曲目解説


<小合奏>
J.S.バッハ : 目覚めよと呼ぶ声あり



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オブリガード旋律の方が有名

 バッハのカンタータ140番のコラール「目覚めよと呼ぶ声あり」からですが、バッハ自身でオルガン曲に編曲しています。 「主よ人の望みのよろこびよ」 と同じく、主旋律のコラールより、バッハが付く加えたオブリガードの旋律の方が印象的で、そちらの方をむしろ主旋律と思っている人も多いのではないかと思います。 バッハの音楽としては、ややシンプルなほうで、このような小規模のギター・アンサンブルによく向いています。



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「目覚めよと呼ぶ声あり」が収録されているクリストファー・パークニングのLP 1970年代には美しい音でたいへん人気があった。


 ギターでは、1970年代にクリストファー・パークニングがLPに録音していました。 実は今回の合奏のアレンジも、オリジナルのオルガン譜からではなく、このパークニングのギター譜からとっています。 パークニングのアレンジは完全なギター独奏ではなく、二重奏の形になっていて、LPでは二重録音の手法を用いています。 






 
ガストン・ローラン : 涙のトッカータ



一応、バロック繋がり(無理やりだけど)

 この8人での小合奏はヴィヴァルディ、バッハとバロック時代の作品となっていますが、この「涙のトッカータ」は1970年代のフレンチ・ポップスの曲です。 一見関係ないようですが、この「涙のトッカータ」はストリングスを中心としたフレンチ・ポップス・オーケストラにロックのリズム、さらに当時流行していたバロック音楽のティストをブレンドしたものです。



トン  トトン

 そんなわけで、一応バロック繋がりとなっています。 「トン  トトン」 と言った感じのベースの音はこの時代たいへんはやったもので、私たちの世代では、たいへん懐かしいものです。 海外のロック・バンドから、グループ・サウンズ、歌謡曲にいたるまで、当時はいたるところでこのリズムが鳴っていましたね。



若い人にはどう聴こえるかな?

 メロディの方もコードをそのまま刻んだような形で、たいへん馴染みやすいものです。  ”歌” というよりは、あくまで器楽的と言えるでしょう。 同世代の方々にはたっぷりと懐かしんでいただければと思います。 ・・・・・今の世代の人にはどう聴こえるのかな?






<二重奏>

ボッケリーニ : メヌエット




ハイドンと同世代の イタリア⇒スペイン の作曲家

 ルイジ・ボッケリーニは18世紀のイタリアの作曲家で、スペインの王宮で活動した人です。 世代的にはハイドンとほぼ同じで、古典派前期といったところでしょう。 音楽史的には重要な音楽家の一人で、残された作品数もかなりたくさんあります。 でもどうでしょうか? 皆さんにはそれほど親しまれてはいないでしょうね、たぶん。


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ギターとの縁は深い

 スペインで仕事をしていたこともあって、ボッケリーニはギターとの縁も深く、確か十数曲ほどギターと弦楽四重奏との作品(ギター五重奏曲)を書いています。 とはいっても弦楽五重奏のチェロ・パートをギタに置き替えたものです。 ボッケリーニの弦楽五重奏曲は、一般の五重奏曲と違い、ヴァイオリン2、ヴィオラ1、チェロ2 となっていて、そのチェロの一つのパートをギターにアレンジしたものです。



交響曲もあるが

 ボッケリーニは自らチェロを弾いていたこともあって、チェロ協奏曲もいくつか残されていて、これは時々現在でも演奏されています。 交響曲などもあるのですが、あまり演奏されているとは言えないでしょう。  ・・・・・確か、ギター入りの交響曲もあったような。



このメヌエットだけが有名 ・・・・残念ながら

 そうした中で、この 「メヌエット」 だけは非常にに有名で、ボッケリーニといってもこの曲しか知らないと言う方も多いのではないかと思います。 元々は弦楽五重奏曲の中の一つの楽章ですが、たいへん明るく、軽快な曲で、ピアノやヴァイオリン名曲として多くの人に親しまれています。




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