中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

第17回水戸ギター・アンサンブル演奏会  ~録音を聴いて 




身を切る覚悟で

 水戸ギター・アンサンブル演奏会が終わって1週間ほどになります。 前回の記事では、大ざっぱに感想を述べましたが、今回は演奏会の録音を聴ながら、個々の演奏について振り返ってみようと思います。

 振り返るにあたっては、出来るだけ客観的に、他人の演奏のように1曲1曲振り返りたいと思います。 身を切る覚悟で、厳しく、メンバーや私自身を甘やかせず・・・・・・   

 しかし、当アンサンブルのメンバーは基本的にアマチュアで、高齢になってからギターを始めた方も少なくない、また私自身の能力にも当然限界がある、やはりそれは加味した上でのこととはなるでしょう。     ・・・・・・早速言い訳?

 



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<全体合奏>

グリーン・スリーブス(イギリス民謡)


 全体的にはよくまとまっていたのではと感じました。 演奏会の冒頭で演奏することを想定して編曲したので、あまり無理なことはせず、演奏しやすく譜面は作ってあるのですが、目立つミスや、アンサンブルの乱れも少なく、音量バランスも良かったと思います。

 アレンジのほうでも音域を広くとってあり、奥行きのある感じに聴こえます。 途中でテンポが速くなる部分を作っておきましたが、これも効果的だったかなと思います。 演奏の乱れもなく、ほぼ想定通りに出来ています。 付点音符がほんの気持ちずれ気味のところまありますが、この人数からすれば、やむを得ない範囲と思います。

 結果的には、コンサートのオードブルとして十分に役割りを果し、後続の曲へ期待を繋げられたのではと思います。




レット・イット・ビー(マッカートニー)

 練習の時にはいつも私が少し遅めに合図してしまう傾向があり、この日は気持速めにスタートしてみました。 確かにスタート時には適切なテンポだったと思いますが、メロディが始まってからどんどん加速してしまい、ちょっと落ち着かなくなってしまいました。 

 冒頭のメロディは簡略化して、ほぼ8分音符となっているのですが、弾きやすい分だけ、前のめりになってしまったようです。 
パートによってはオリジナル通りの譜割(16音符やシンコペーション多用の)となっていて、そちらの方は逆に難しいのでテンポ自体は安定していました。

 この曲はバス・ラインの動きにも魅力がありますが、そのバス・パートはクリヤーにたいへんよく弾けています。 例のエレキ・ギターのソロ・アドリブ部分も結構弾くのが難しいところですが、なかなか良く弾けていました。
 



<小合奏>

ラルゴ(ヴィヴァルディ)


 この曲も特に大きなミスもなく、それなりに弾けてはいるのですが、曲の内容から言って、もうちょっと落ち着いて、ゆったりと弾ければよかったかなと思います。 そうすることにより、後続の2曲も引き立ったと思います。

 もっとも、そうしたこと(落ち着いて、ゆったり弾く)が一番難しいとも言えるでしょうね、演奏会場で多くの観客 (ものすごく多い訳ではないが) の前となると、例え簡単な曲でも平常心とは行かないでしょう。 

 ともかく、こうした曲では自分の音も、他のパートの音もしっかり聴く、特に練習時にしっかりと聴く習慣を付けましょう。 「一に聴いて、二に聴く、三、四がなくて、五に聴く」 と言うところでしょう。 




目覚めよと呼ぶ声あり(バッハ)

 なかなか難しい曲で、練習中はパートごとにずれてしまうこともしばしばだったのですが、そうしたことからすればこの日はたいへんよく出来たかなと思います。 多少のミスも散見されますが、聴いた感じも、まあまあよかったのではないかと思います。 前述のとおり、弾くだけでなくさらに自分以外のパートの音もちゃんと聴き取れるようになれば、さらによくなるのではと思います。

 ・・・・・・出だしの音(ラ)が異様に大きくなってしまいましたが、私が合図をしながら弾くので、ついつい大きくなってしまいました、 反省。




涙のトッカータ(ローラン)

 前の2曲が静かな感じなので、勢いよく行きたいと思い、テンポもやや速めにとりました。 メンバーの事を考えるとギレギレといったところでしたが、よく頑張ったと思います。 多少のミスはやむを得ないところですが、間延びせず、スリリングには弾けたかなと思います。 パートごとのズレのようなものはありませんでした。





<二重奏>
メフエット(ボッケリーニ)


 特にミスもなく、また特にテンポを遅くしたりもせず、そこそこ弾けているのですが(1st は私)、 何でしょうか? イマイチいい演奏にはなっていません。 なにが悪いんだろうか、アレンジの問題? 演奏のキレの問題?   ・・・・どうもこうした曲を、軽快に、すっきりと、聴く人が楽しめる演奏にするには、かなりの技術が必要なのでしょう。




アルビノーニのアダージョ(ジャゾット)

 こちらはたいへん楽しめる演奏ですね、お客さんの反応もよかったようです。 技術的にも私たちの演奏レヴェルに合っていたのでしょう(1stは中川さん)。 バロックのような、ロマン派のような、そんなこの曲の ”中途半端さ” がギターにはたいへんよく合っているようです。

 ただし、二人とも全く同じタイミングで弾く音がかなり多く、よほど二人のリズム感というか、タイミング感覚といったものが合っていないと、ばらつきは目立ってしまいます。 同じタイミングの音を弾くのは一見簡単そうですが、同じタイミングの分、少しでもずれると誰にでも分かってしまいます。 

 そう言った点では、この日の演奏で、聴いた感じ特にずれているところはなかったようです。 中川さんの高音のメロディも美しく弾けていましたが、私の途中で入るアドリブぽいところも、若干濃い表情で、かなり気持ちが入った演奏になっていました(自画自賛?)。




パスピエ(バッハ)


 練習を始めるまでは特に難しい曲とは思わなかったのですが、実際に練習に入るとなかなかすっきりと行きません。 よくトラブルを発生させていました。 そう言った点では若干の音ヌケはあるものの、この日の演奏はよく弾けていた方でしょう。

 確かにこうした無窮動的な曲は、実際に演奏するとなかなかたいへんですね。 休みどころもないし、一度トラブルとその収拾はなかなか難しい。 本当はもっと速いテンポで弾かなければならなかったのですが、本番ではついつい無難にと、練習時よりややおそめのテンポになって(して)しまいました。 
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