中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

<第17回水戸ギター・アンサンブル演奏会  ~録音を聴いて2>



<7重奏>

亡き王女のためのパヴァーヌ(ラヴェル)



テンポ・コントロールがすばらしい


 7重奏は女性メンバー中心のアンサンブルですが、この 「亡き王女ノパヴァーヌ」 はたいへん美しく演奏されています。 テンポ設定も正確に出来、中間部でややテンポを上げるところ、そして最後にまたもとのテンポに戻すところなど、たいへんよく出来ていました。 メンバーの優れたテンポ感によるものだと思います。 



タイミングのズレもなく、音色も美しい

 このようにゆっくりした曲はかえって、個々の音だしのタイミングがずれやすいのですが、そうしたものはほとんどありません。 またそれぞれの音色も美しく、音量バランス、ピアノとフォルテの変化などもたいへんよく出来ています。 トレモロ奏法や、ハープ風のところなどもたいへんきれいに出来ています。 今回の演奏曲目中、最も良い演奏の一つと言えるでしょう。   ・・・・・自画自賛し過ぎ?




リベルタンゴ(ピアソラ)



ちょっとシンプルすぎたかな?

 比較的シンプルなアレンジの分、特に目立ったミスもなく、また軽快なテンポで演奏出来ています。 有名な曲なので興味をもって聴いてもらえたのではと思いますが、ただ、録音を聴いた感じでは、他の2曲のピアソラの曲と比べ、面白さは一歩譲るように思います。     ・・・・・・・・ちょっと贅沢な感想かな? 



付け爪がはがれて・・・・・

 ちょっと気になるところと言えば、私が16分音符の音階を弾いているところで、16分音符の音階そのものはちゃんと拍に乗せて弾けているのですが、最後の音、つまり次の小節の最初の音が爪が引っかかり、遅れて出てしまいました。 ”おっとっと” という感じです。 本番前に薬指の付け爪が取れてしまい、他の曲は何とか弾けたのですが、ここのところは完全に引っかかってしまいました。    ・・・・・・・また言い訳している




ブエノスアイレスの夏(ピアソラ)


パーカッションや効果音も決まり、ともかく面白い

 この曲はたいへんよく出来ています。 パーカッションやその他効果音的な奏法がかなりうまく出来ていて、たいへん変化に富んだ演奏となっています。 やや速めのテンポで弾いているところもいいですね。 もちろんミスらしいミスもありません。

 パーカッション奏法も、ドスンと言った感じの低い音から、軽い音、堅い音、平らな音など、いろいろな音が出ています。 またチョーキングもエレキ・ギターぽく聴こえています。 



それぞれがハチャメチャに弾いているようだが、一応譜面通り

 私が弾いているレントの中間部も中川さん、丹さんの好サポートを得て、たいへんよく出来ています。 最後の部分はさらにテンポが上がってスリリングになっています。 エンディングはオリジナルの演奏を基に、各奏者がアドリブ的な演奏をするように(かなりハチャメチャに)なっているのですが、これもよく決まっていてなかなか面白くなっていると思います。



チョーキング(モドキ)も決まった!

 最後の最後は全員のチョーキングで終わるのですが、実際にはチョーキングではなくグリサンドでやっています。 でもchごっと一工夫してチョーキングのように聞かせているのですが、これも上手くいって、まるで全員でチョーキングをしているように聴こえています。 

 この 「ブエノスアイレスの夏」 は 「亡き王女のためのパヴァーヌ」 とならんで、この日の最高の演奏だと思いますが、面白さを考慮すれば、間違いなくNO.1でしょう。   ・・・・・・自画自賛がNO.1ということじゃないの?
 




ブエノスアイレスの春(ピアソラ)



かなり難しい曲だが、それなりに出来ていた


 この曲は同じピアソラの曲でも上の2曲と比べるとはるかに難しいく、弾くのも、合わせるのも難しい曲です。 それでも完璧とはいかないながら、それなりに演奏出来、変拍子のところも特に問題なくクリヤー出来ました。

 中間部のゆっくりしたところは丹さんのソロですが、たいへん美しく、情感も込められています。 難しさの関係で、多少テンポは遅めに取らざるを得ませんでしたが、まあ、結構面白く弾けてるのではといった感じです。 




ここはどこ? 私は誰?

  ・・・・・ところが、あともう少しで曲が終わるというところで、なんと私ががとんでもない ”大チョンボ” してしまい、あろうことか、2拍もずれてしまいました。 かなり動揺して、どのようにして曲が終わったのかよく覚えていない・・・・・・  ここはどこ? 私は誰?     言い訳不能!






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<全体合奏>

ロンド(ソル)



気を取り直して

 早く気持ちを切り替えないといけない。 次はソルのロンドです。 この曲はクラシック・ギターの曲としては、まあまあ知られているといったところでしょうか。 オリジナルの独奏曲もなかなか良い曲で、セゴヴィアはじめ、いろいろなギタリストに演奏されています。



ソルのオーケストラ曲をイメージして ~モツァルトをパクった?

 そのギター独奏曲を私がギター合奏に編曲したものですが、音域は5度上げています。 音域を拡げ、対旋律やバス・ライン、細かい伴奏形などを追加しています。 ソルのオーケストラ曲をイメージしたのですが、ちょっとモーツァルトぽいところもあります (意識的に ”パクッタ” ところもある)。



曲想もクリヤーに、軽快に、オーケストラぽく

 今年の7月に水戸芸術館でも演奏していますが、そうしたこともあって、この日の全体合奏の中ではたいへんよい演奏となっています。 テンポ・コントロールも比較的出来ていて、軽快なテンポで弾けています。 音量の変化なども上手く出来ていて、確かにソルのオーケストラ曲ぽい感じは出ています。



何度かためらったが

 この曲、実は数年前から編曲にとりかかり、何度かやってみようと思っていたのですが、その都度 「やっぱりあまり面白くないかも」 取りやめてしまったものです。 今回他に候補が思いつかなかったので、思い切ってやってみたのですが (その間、何度も編曲し直している) とりあえず、やってよかったなと思います。





ペルシャの市場にて(ケテルビー)


だいぶよくなってきた

 昨年から練習している曲で、確かにだいぶテンポも上がり、”こなれた” 感じがあります。 昨年練習開始早々では音量や、音域のバランスが悪く、何回も楽譜を書き直しましたが、そうした点ではだいぶまとまってきました。 

 この曲を演奏会場で演奏するのは3回目ですが、テンポ、特に速い部分のテンポはだいぶ上がり、速いところと遅いところの変化もだいぶついてきました。 また各メンバーがだんだん自信を持って音を出せるようになったのか、音量もかなり上がりました。

 この曲はもともとオーケストラ曲といっても特に複雑なものではなく、各パートがhぼ同じ音になっていたりします。 また全体が2拍子という、たいへん合わせやすい拍子で出来ています。 聴く側からしてもたいへんわかりやすい曲だと思います。 そうしたところがこの曲がギター合奏の定番曲になっている理由でしょう。




定番曲だけにハードルも高い


 となると、聴く側のハードルも自然と高くなることになります。 そうなるとどうしても、もう少し正確に、ピシッと弾かないと、聴いている人に納得してもらえないでしょうね。



単純ミスも目立ってしまう

 特に他の曲に比べてミスが多いと言う程ではありませんが、でも前述のとおり、ほとんどのパートが同じような音を弾いてる曲なので、フレット間違いのような単純ミス、あるいは各メンバーの音出しのタイミングのズレなども、結構目立ってしまいます。

 また、何といってもテンポ・コントロールが難しい、曲が進むにつれてだんだん速くなってしまうというのは、どの団体も同じかも知れません。 例えばだんだん遅くなる傾向の人が3分の1、正確なテンポで弾く人が3分の1、だんだん速くなる人が3分の1といった団体があったとすれば、この場合結果的には必ず速くなります。



重ねて

 つまり、どうしても先に行ってしまう人に合わせるしかなくなる訳です。 そういった意味では完璧なテンポ・コントロールをした「亡き王女のためのパヴァーヌ」のメンバーに改めて拍手を送りたいところです。    ・・・・・重ねて自画自賛? いや私のこと言っているのではなく、他のメンバー、特に女性メンバーについてです。





<アンコール曲>

オブラディ・オブラダ(マッカートニー)



ベースラインはクリヤーになった

 リハーサルでは低音が不明瞭だったのですが、本番では解消されましたね、音量バランスもよくなり、軽快さも出てきたようです。 でも聴いてまず気になるところといえば、最初の8分音符のメロディがかなり前のめりになっていることです。



簡単なはずのところがかえって合わない

 でも不思議なものですね、この冒頭の部分は同じ音(この編曲ではソ#)が8分音符が1小節に8個ということで、タイミングの取り方としてはかなり簡単なはずです。 その後のほうではメロディが裏打ちが中心となり、人によってはなかなかタイミングをとるのが難しくなります。  その簡単なはずの表打ち部分のテンポが速くなり、その反対に裏打ち部分の方がかえってテンポ的には安定しています。

 どうも傾向として表打ちはだんだん速くなり、裏打ちは遅くなる傾向があるようです。 表打ちの場合でも常に裏を意識出来ればテンポも安定するようです。 練習中には、時折そのjことを言っているのですが、なかなか分かってはもらえません。



厳しい耳の人にも楽しんでもらえれば

 この演奏がよかったか、そうでなかったかは、聴く人によるとは思いますが、出来れば(あくまで出来れば)、もう少し厳しい耳の人のでも楽しんでもらえるようになればと思います    ・・・・・・・最後にやっと反省らしくなった?


 もしよければ、録音のCD、出演メンバー以外の方にも差し上げます。 出来れば手渡し可能な方。
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