中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

<ギターを弾き始める>

前置きが少々長くなってしまいましたが、私がギターを弾き始めた頃の話です。今こうしてギターなど教えている立場からすれば、本当に恥ずかしくなるような状況でギターを弾き始めたので、本来ならあまり口外したくないところですが。


小学5年生頃
 
 前にお話しましたが、長兄(14才上の兄)は私が小学校に入学する頃ギターを買い、その後栃木市のギター教室に通うようになりました。最初はカルカッシ教本などをやっていましたが、だんだんと歌謡曲中心となり、しかも弦をフレットに叩きつけるような、ノイズの多い音で弾いていたので、ギターの音はあまり好きにはなれませんでした。3年生くらいの頃でしょうか、その兄が、ギターを教えてやると言うので、兄の言うとおりに少しやってみたのですが、弦を押さえたりすると指が痛くて、すぐやめていまいました。
 
 その後しばらくはギターを弾きませんでしたが、5年生になった頃、次兄(2才上の兄)がギター弾き始めたので、私も一緒に始めました。手や体も多少大きくなり、あまり指も痛くならなくなったのでしょう。またその頃には長兄のほうは以前ほどあまりギターを弾かなくなり、私達が弾いても特に何も言わなくなっていました。ギターを弾き始めたといっても習ったりしたわけでもなく、また教本のようなものもやらず、だいたいの音階の位置を手探りで覚え、学校で習った曲などのメロディを弾いていました。学校から家に帰ると、畳の上に直接座って(家にイスなどなかったので)メロディだけをぽつりぽつりと弾いていましたが、当時はそれで結構満足していました。歌を歌うのがあまり得意ではなかったので、その代わりといったところだったかも知れません。

 確かにギターの弾き方の基本など全くわからずやっていたので、そのことは決してよいことではなかったでしょうが、ただ、ギターを単旋律から始め、その期間がある程度あったことは、今思えば、決して悪くはなかったと思います。今ギターのレッスンをしていて「歌うように弾く」ことの大事さをとても痛感します、これは言葉で説明してもなかなかわかってもらえることではありません。一般に音楽の3要素として、「メロディ」、「リズム」、「ハーモニー」が挙げられますが、この中で「メロディ」つまり歌うということはもっともプリミティヴなことではないかと思います。


適当な弾き方で

 当時指使いなどはどのようにしていたのかよく覚えていませんが、右手のほうはアポヤンド奏法などまだ知らなかったので、アルアイレ奏法で弾いていたのは確かだと思います。低音弦は親指、高音弦はそれ以外の指といった感じです。左手の方は、1フレットは人差し指、2フレットは中指と、押さえる指をある程度使い分けていたように思います。チューニングの方は、弦どおしでは(5フレットを使って)合わせていたと思いますが、ピッチ、つまり絶対的な高さはほとんど適当だったと思います。大学のギター部に入るまで音叉を使うことは知りませんでした。

 しかし、一番問題だったのは音符の長さだったでしょう、8分音符は4分音符の半分の長さとか、そう言った意味はわかるのですが、拍子をとったり、拍数を数えたりしなければならないことは全く知りませんでした。「だいたいこれくらいが半分かな」とか「3拍はこれくらいかな」いったような感じで弾いていたと思います。これが最も大きな反省点でしょうか、時おり現在の私の生徒さんにもこのような方がいますが、「拍子を必ず取って下さい、拍子(ビート)のない音楽は存在しませんから」と強く指導しています。


 
タイムマシンに乗って

 そんな感じで、ギターを弾き始めたといっても、本当に問題だらけの状況で、アニメ「ドラえもん」の中で、「大人になったのび太」がタイム・マシンで「子供の頃ののび太」のところへ行き、「子供ののび太」に勉強を教えるというシーンが出てきますが、とても共感を覚えます。もっとも私の小さい頃は結構偏屈だったので、「今の私」の指導をちゃんと受けるかどうかは疑問です。でも理路整然と説明してやると以外と納得して素直に従うかも知れません。

 ところでタイムマシンなどというのはネス湖のネッシーよりもはるかにあり得ない話しですが、仮に私がタイムマシンに乗って子供の頃の私にギターを教えに行くとすると、今の私は当然もっと上手くなっていますから、その場合、あえてタイムマシンに乗って「子供の頃の私」を教えには行かないかも知れません。そうすると私は結局今のままで、やっぱりタイムマシンに乗って・・・・・などと考えるともう寝られなくなります。やっぱりタイムマシンはないほうがよいのでしょう。もっとも上手くなるのは全く別の世界の自分ということになれば多少矛盾は少なくなりますが、それではタイムマシンに乗る必要もないでしょう、別の世界の自分が上手くなってもどうでもよいことですから。
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