中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

   ♫  テケテン  テケテン ツィトットッテン  ツィン    ドドン  ♫



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 一席、しばしご辛抱下さい。 落語と申しますのは、たいへん古いものでございます。 なんでも江戸時代の末頃には現在のような落語の形が成立したと言われております。 まあ、二百年以上は続いているということになるんでしょうか。

 私たちは噺家と申しますのは、江戸時代や明治時代などの人気演目を、何代も引き継いで行ったりもするわけで、こうしたものを古典落語などと申します。 

 それに引きかえ、最近のお笑い芸人の方などは、本当にたいへんなようですね、大ウケしたネタでも3か月もすると古くなっちまうようで、 「ダメよ、ダメダメ」 とか 「ラッスン・ゴレライ」 なんてやっていた人たち、今はどうしているんでしょうかね、最近ちょっと見かけなくなっちゃいましたが。

  顔は浮かんでくるんですが、名前のほうは、ええと、なんていったんでしたっけ?   そうそう、 「今でしょ」 なんてやってた人もいましたね、  ・・・・その人、芸人じゃない? 東大出の先生?  先生?

 落語の登場人物で有名なのといえば、昔から長屋の大家さんと、店子の熊さん、八つぁんということになります。 昔は大家と店子は親子も同然などといいまして、大家さんは、ただ、家をかすだけでなく公私にわたって店子の面倒を見ていたわけですね。

 また、店子の熊さんや八つあんたちも、何かあれば大家さんに相談しておりました。 当時、年寄というのは貴重で、大いにうやまわれておりまして、困ったことがあったら、まずは年寄に相談したものです。

 今の若い人だったら、人に相談する前に、まずはウイキ、ウィ、ウィキペデアで検索でしょうか。 知ってますか? ウィキペデアって。      ・・・・・・ウィキペディア? まあ、そうも言うようですけど。

 それにしても、昔は貴重だった年寄も、今時はどこ行ってもわんさかおりますね。   いやいや、今日のお客さんは違いますよ、皆さん本当に、珍しくお若いです。   ・・・・ウン、まあ、ちょっと前は、ですけど。    ・・・・いや、しばらく前かな。


 それでは、 スマホばっかし見ている今時の若い人と、ワンルーム・マンション管理会社の社長では、やっぱり落語になりませんので、  ここは、タイムマシンで江戸時代の長屋の大家さんと、店子の八つぁんに登場していただきまして、  時代不詳のお話となります。





136トリ




 「テーヘンだ! テーヘンだ! 大家さん。 テーヘンだ!」


 「相変わらず朝っぱらから騒々しいね、どうした八つぁん。 お隣さんからミサイルでも飛んできたかね」


 「いやいや、それどころじゃねえんですよ。 ・・・・・まあ、それもテーヘンだけど。  あのねえ、熊公がね、近々でっかいショウガクセイが落ちてきて、人類が滅亡するかも知れねえ、なんていいやがんですよ。

 なんでも大昔、そのやたらでっかいショウガクセイっていうのが、おっこってきたことがあって、 当時、地球を我が物顔に歩いていた、なんて言ったっけ、あれ、トカゲのお化けみたいなやつ、そうそう、キョウ、キョウリョウとかいうやつ、そいつらが全部いなくなっちまったらしいんで。

 そのショウガクセイっていうのが、近々またこの地球に近づいて、おっこてくる可能性もあるって、そう言いやがんですよ。 熊公のやつ、誰に聴いたかわかんねえけど。  大家さん、それってホントですかね?」



 「ショウガクセイ? それ ”小惑星” のことじゃないかい」




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 「ショウクセイ? 確かにそんな風ににも言ってたかな?  で、その ”ショウワクセイ” っての、いったいなんすか?」



 「地球や火星のようにちゃんとした惑星になりきれなかった小さ目の惑星のことで、主に火星と木星の間くらいの軌道にたくさんある。  大きいもので、直径数百キロ・メートル、小さいものは数十メートルといったところかな。 現在発見されているものだけでも数十万個ほどある。

 恐竜が滅んだと言われる6500万年前に落ちた小惑星は直径10キロメートルくらいのものらしい。 落ちた衝撃もすごかったが、それ以上に衝突によって巻き上げられた大量の塵などにより、地球環境が激変してしまったのが大きく、その影響で恐竜などのその時生存していた多くの生物が絶滅に追いやられた。 動植物、合わせて約70パーセントの種が絶滅したらしい」



 「なるほど、 オレもおかしいと思ったんすよね、多少大き目の小学生がおっこてきたくらいで、人類が滅亡するはずはねえって。 これが高校生か大学生くらいならまだ話がわかるんすけど」



 「小学生も大学生も、そんなに変わらないと思うがね」



 「で、そのショウワクセイっての、本当におっこってくるんすか?」



 「それはなんとも言えないね。 地球が出来た頃は毎日のように微惑星、つまり星のかけらみたいのが地球に衝突していて、それでもって地球はこれだけ大きくなったんだよ。

 最近では月も、地球が出来かかった頃、かなり大きめの微惑星が衝突して、その時吹き飛んだ物質がまた集まって出来たとされている。



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 そのうち、だんだんにはぶつかるものは、ぶつかってしまって、最近では、少なくともあまり大きなものはぶつからなくなった。

 その6500万年前の小惑星の落下以来、少なくとも生物の大絶滅を起こすような大きなものは落ちてきてはいないが、それよりも小さなものだったら、しょっちゅう落ちてきていて、アリゾナには直径1.2キロメートルくらいのクレーターがあるが、これは5万年くらい前に直径数十メートルの隕石が落ちた時に出来たものらしい。



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 隕石の直径の割には衝撃が大きかったのは、その隕石が鉄を主成分とした鉄隕石だったからのようだ。 もっとも、そのクレーターが小惑星の落下で出来たものだとはっきりわかったのは最近らしい。

 そうはっきりわかったのはイリジウムなど、通常の地殻活動では存在しえない物質が発見されたからだ。  それまでは、そのクレターは火山の火口と考えられていた。

 4年前にロシアのチェリャビンスクにも落ちたが、その時は空中で爆発して動画などに撮られている。 幸いにも、人的被害はなかったようだ。 直径10数メートルの小惑星だとされている。  つまり小惑星は、大小を問わなければ、かなり頻繁に落ちているとも言える」





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「じゃあ、熊公の言っている事、まんざら嘘でもねえんですね、ショウガクセイ、いやショウワクセイってのがおこってくるてえのは」



「そういうことになるかな、問題はその大きさということになるがね」
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