中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

落ちる話 7




1億年は?

 「話が脱線してしまったが、話を戻すと、人類があと10万年生存する確率を0,9とすると、100万年まで生存する確率は0.3486・・・・。 1000万年では0.00002758・・・・ということだったね。 では1億年というのも計算してみよう。 0.00002758・・・・だと面倒だから、ここは大盤振る舞いということで、ひとケタあげて 0.0001、つまり1万分の1としておこう、凄いだろ、ほぼ4倍だ、 どんな安売りだって、こんなにオマケしてくれることはない」
 


 「あんまり得した気にはなれねえけど」



 「1億年の生存確率は 0.0001の10乗で、言い換えると10のマイナス4乗の10乗 = 10のマイナス40乗となる」



 「それなんすか? 10のマイナス40ナントカって?」



 「0.00000・・・・と小数点以下の0が40個あるということだ」



 「なんだか、もう、大きいんだか、小せえんだか、さっぱり見当がつかねえ」




京、垓、抒、溝、潤 ・・・・・・・・・無量大数

 「そうだね、この数字がどれだけ小さいかということは、なかなか実感しにくいね、逆に大きい方で言えば、1億は10の8乗、1兆は10の12乗、 1京は10の16乗、 1垓は10の20乗、 さらに抒、溝、澗となって10の40乗は「正」というらしいが、これじゃ余計にわかりにくいね。

 ついでに最も大きい漢数字は『無量大数』で、10の68乗ということだが、これは具体的な数字じゃなくて、これ以上大きな数はないと言った意味らしい。





プランクの長さ


 さらに、別の言い方をすると、“もの”の小ささには限度があって、物理学的には最小の大きさというのがある。 プランクの長さっていうんだが、それがだいたい10のマイナス35乗メートルとなっている。この10の40乗というのはそれよりも小さい数字ということになるね」




 「余計わかなくなっちまったけど、要するに“ゼロ”ちゅうことがねえんすか? そんな風にゴチャゴチャいわねえで、ゼロっていってもらったほうがさっぱりすらあな、江戸っ子でえ、宵越しの金はもたねえ!」




幸運な場合で数百万年

 「江戸っ子じゃなくても確かにほとんど可能性ゼロで、1億年は絶対に無理となるかな。 結論としてこの仮定(10万年生存する確率が0.9)では、とても運がよかったとしても、私たち人類の寿命は、せいぜい数百万年くらいといったところかな」



 「そうっすね、あんまり歴史が長いと続くと、試験がたいへんなことになっちまう。 第一、『西暦395876431年』なんてなると、まず覚えられなくなるし、語呂合わせだって簡単じゃなくなる。 まあ、そんなところでいいでしょ」




これは他種との生存競争がある場合

 「八つあんに納得してもらったところで、何なんだが、この計算の大前提が「生物の一つの種の平均寿命は30~40万年」ということだったのだが、この数字というのは、あくまで他の種との生存競争がある状況での数字と言える。 

 今現在では、私たち現生人類には生存競争する相手はいない。 かつてはヒト属にはたくさんの“種”があって、同じ時期に複数の人類がいた。 しかし今現在は私たち以外のヒト属は絶滅してしまい、私たちホモ・サピエンス・サピエンスだけになっている。




今現在は私たちに取って代わる種は存在しない

 種が絶滅する場合は、多くの場合、他の同属異種によって置き換えられることが多い。今現在は私たちに取って代わるヒト属は存在していないので、私たちの人類が他のヒト属にとって代わる可能性はない。また映画のように人類が他の霊長類などに取って代わることもあり得ないだろうし、他の動物についても同じだろう。 

 このような状況下では30万年~40万年という、一般的な生物の平均の生存期間はあまり意味を持たないだろうね。 例えば、カンガルーなどの有袋類はユーラシア大陸やアメリカ大陸では絶滅してしまったが、オーストラリアでは生き残っている。 これは数千万年前にオーストリア大陸が他の大陸と離れて、他の哺乳類との生存争いが起きなかったからだ。





A_afarensis.jpg
アウストラロピテクス(400万年=200万年前)




Homo_habilis.jpg
ホモ・ハピリス(240万年~140万年前)




Homo_erectus_new.jpg
ホモ・エレクトス(150万年~100万年前)




Neandertaler_reconst.jpg
ホモ・ネアンデルターレンシス(ネアンデルタール人 25万年~3万年前) 私たち現生人類とほぼ同時代を生きてきたが、3万年前に絶滅した。 わずかだが、現生人類もネアンデルタール人のDNAを引き継いでいると言われる。 少なくとも3万年前まではこの地球上に複数の人類が生存していた。





永遠に不滅?

 そうした淘汰圧がかからない場合では数千万年くらいでも、その形をあまり変えることなく生存することもあると言うことだね。 とすれば、人類はかつての巨人軍じゃないけど 『永遠に不滅』 なんてこともあるのかも」




 「でも、最近の巨人は13連敗とか、あんまりそんな感じじゃねえけど」





 「そうだね、永遠に不滅なんてことはないかもしれないけど、人類は地球環境を変える力を持っている。 今後はその力は、よりいっそう大きくなるだろうね。 他の種との生存争いだけじゃなく、地球環境の悪化とか、未知の病気とか、そういったものも乗り切れる可能性がある。 しかしその一方、人間自身が地球環境を壊滅的な状況にしてしまう可能性もある。つまり自滅の可能性もあるということだね」





日頃の心がけが良ければ


 「一番怖いのはトラやライオンとか巨大隕石じゃなくて、人間自身ということすね。 この地球を大事に、大事に使って行けば、もっと、もっと長く生存出来ることもあるっちゅうことすね。 何事も日頃の行いが大事だ」




 「そういうことになるかな。 人類が思ったよりも賢ければ、計算のもとになる数字を10万年が0.9じゃなくて、100万年が0.9、あるいは1000万年が0・9とかといった数字に取ることも出来る。 そうなれば、人類が1億年生存する確率もかなり現実的な数字となるね」
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