中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

バッハ:平均律クラヴィア曲集 ~こだわりの名曲 1



コンサート会場でのアンケートでは

 一昨年のコンサートで、会場で「ギターのコンサートで聴いてみたい曲」ということでアンケートを行いました。結果栄光の(?)第1位となったのが、「アランブラの想い出」や「禁じられた遊び」などのギター名曲や、映画音楽や、Jポップなどを退けて、なんと、バッハの作品!

 確かに私の生徒さんや、学生時代のギターの仲間などにはバッハ好きが結構多かったのですが、こんなにはっきりと数字に出たのは意外でした、何といってもバッハ自身はギター曲など1曲も書いていないわけですから。




家でバッハを聴くなんて、考えられない

 その一方で、若い頃同じ音楽教室で教えていたピアノの先生たち(ほとんど女性だが)の話を聴いていると、 「学生時代のバッハのレッスンはとても辛かった。 パルティータとか、イギリス組曲とか、ホントに嫌だった」 とか、 「大学で散々バッハを練習させられたから、家で聴くなんて、絶対にありえない」 なんていう言葉が次々と出てきました。 この差って、いったい何でしょう? 





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ピアノの先生たちは意外と体育会系?  見た目は清楚でおしとやかな感じだが、ピアノの前にすわると豹変する





ピアニストはリストがお好き?

 因みに、そうしたピアノ先生たちが好きな曲はショパンとリストのようでした。 したがって、発表会などではショパンやリストの曲を取り上げることが多く、時によってはリストが何曲か続くこともありました。

 とてもきらびやかな衣装を身に付け、リストの音符を、全身全霊で鍵盤に打ち付け、満場の拍手を浴びながらそでに戻ってくるその顔には、やり切った荘快感が表れていました。 バッハやモーツァルトでは、間違ってもそうしたものは味わえないのかも知れません。



おかげで、すっかり

 しかし、どうも、当時の私にはそれらの音が、何か暴力的なものに感じられて、おかげですっかりとリストが嫌いになってしまいました。その後、たまにリストの曲を聴くと、 「そんなに悪い曲じゃないな」 と思うのですが、残念ながら今日まで日常的にリストの曲を聴くには至っていません。




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アンドレ・ワッツのリスト・ピアノ・アルバム  たまにリストを聴くとなかなかよい!




小さい頃からピアノを習った人にはバッハ好きは少ない

 ピアノの先生や、小さい頃からピアノを習っている人などで、バッハが好きな人は少ない最大の理由としては、音楽大学などで厳しいレッスンにあるようですが、バッハの音楽は直感的ではなく、理屈ぽいところも嫌われる理由の一つかもしれません。 また、苦労した割にはあまりウケないということもあるのでしょう。



ギター愛好家の場合は、バッハを嫌いになるきっかけがない

 一方、ギターを習う人は、ギター教室でバッハを教材とすることはそれほどなく、バッハの曲のレッスンを受ける場合は、たいてい生徒さん自身の希望によることが多いと思います。 ソルやカルカッシの練習曲などは、時には生徒さんの意志に反してレッスンが行われることもありますが、バッハの曲を生徒さんの意志に反してレッスンを行うことはあまりないでしょう。



弾きたくても弾かせてもらえない?

 むしろ生徒さんの方がバッハの曲のレッスンを希望しても、先生の方が 「あなたにはバッハはまだ難し過ぎます。 カルカッシやソルの練習曲や、他の作曲家の作品などで基礎をしっかり身に付けてからにしましょう」 などと断られることもあるのではないかと思います。 このように、ギター愛好家の場合は、バッハを嫌いになるきっかけがあまりないと言えます。



バッハが好きな人は

 また、私の経験などでは、バッハが好きな人は、どちらかと言えば男性に多く、さらには文系の人よりも、理系の人の方がバッハ好きなようです。 また、一般的に言って男性のほうが理系の割合が多いと思われます。

 ピアノを習う人やピアノの先生は、ご存じのとおり、圧倒的に女性が多いのですが、ギターに関しては男性の方が多くなっています。 音楽のいろいろなジャンルの中で、はっきりと男性の方が多いと言えるは、ギターのくらいかなと思います。 これは日本だけの現象ではなく、世界全体的な現象のようです。




公式化すると


 また、これも私の経験則からなのですが、ギター好き、あるいはギターが上手な人は文系よりも理系の人が多いようです。 これらのことを式で表すと、




クラシック・ギター愛好家 = 理系男性

バッハ好き = 理系男性

 したがって

クラシック・ギター愛好家 = バッハ好き




完璧な論理

 見事に(?)数式化出来ましたね、一点の曇りもない論証です。 これでクラシック・ギターをやっている人は、バッハが好きということがはっきりと証明されました。 その結果が必然的に一昨年のアンケートの結果となったわけです。 すばらしい論理展開!




ピアノの先生が、皆、リストの音符を鍵盤に叩きつけているわけではない?


 ・・・・・・・ん?  こういうのを屁理屈?   バッハが好きな文系・女性だってたくさんいる?   ピアノの先生が皆、リストの音符を鍵盤に叩きつけているわけじゃない?   リストだって繊細な音楽を書く?   え、何ですって? カルカッシやソルの練習曲だって、ちゃんと弾けば名曲?   別にカルカッシの曲がつまらないなんて言った覚えはないが!




「ワカメを食べれば・・・・」 程度の真実?


 ごもっとも、ごもっとも。 まあ、まあ、お怒りはごもっとも。 あまり深く考えないで、ちょっとした冗談ですよ、冗談。 「A型の人は几帳面」 だとか、 「ワカメを食べると毛が生える」、 といった程度の真実と思っていただければ・・・・・




とりあえず、本題に

 ちょっとややこしくなってきたので、本題に入りましょう。 当ブログにおいて、たいへん好評だった(?) 「シャコンヌ再考」 に引き継ぎ、今回からまた読者待望(?)のバッハ関連第2弾を書いてゆきます。

 今回のタイトルは 「こだわりの名曲シリーズ」 として、私自身、最近聴く頻度がますます多くなっている 「平均律クラヴィア曲集」 について書いてゆこうと思っています。



あくまで鑑賞する立場として

「シャコンヌ再考」の場合は、どちらかと言えば演奏する立場で語りましたが、この平均律曲集は自分で弾くことはないので(第1巻、第1曲のプレリュードを別にすれば)、あくまでも鑑賞する立場として書くことになります。

 この曲集は非常にレヴェルの高い作品なので、作品の内容自体についてはあまり語れませんが、いろいろなCDを聴いた感想などを中心に書いてゆきたいと思います。

本題は次回からで、今回はとりあえず “枕” いやイントロということで。  ・・・・・・今回は落語ではない!



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