中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

中村俊三 ギター・ミニ・コンサート の曲目解説の続きです。

 後半はバッハの作品で、最初の「アンダンテ」は無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調」の第3楽章です。曲の感じはヴィバルディの協奏曲の中間楽章ような感じで、バッハの曲としてはあまり複雑ではなく、親しみやすい曲だと思います。

 次の「ガボット」はリュート組曲第4番の第3楽章で、この組曲は無伴奏バイオリン・パルティータ第3番からのバッハ自身の編曲です。明るく、ユーモラスな感じを持つこの曲はこの組曲の中でも、よく単独で弾かれる曲です。ロンド風となっていて最初のテーマが5回繰り返され、その間に4つエピソード(挿入句)が入りますが、それぞれのエピソードは原調のホ長調で始まり、嬰ハ短調、ロ長調、嬰へ短調、嬰ト短調とそれぞれ違った調で終わります。そのあたりがバッハらしいところでしょうか。

 次の「主よ人の望みの喜びよ」はカンタータ第147番「心と口と行いと生きざまをもって」からで、オルガンやピアノなど様々か形で演奏され、バッハとしてはたいへ有名な曲です。「イエスはいかなる時も私の喜び、私の慰め、生きる糧・・・・」と歌われています。

 次の「ガボット」は無伴奏チェロ組曲第6番からで、この組曲は通常のチェロの最高弦の上にもう1本弦を追加した「5弦チェロ」のために書かれた曲で、第1弦がギターと同じ「ミ」になっていて、ギターとほぼ同じ音域の楽器となっています。したがって今回演奏する譜面もほとんどチェロの譜面をそのままギターで弾くような形で、特に音の追加などもありません。曲は「ガボットⅠ - ガボットⅡ -ガボットⅠ」の順で演奏されます。

 最後は無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番の「シャコンヌ」ですが、これは昨年も演奏し、また当ブログ「名曲ススメ」でもいろいろ書きましたので、若干手短に書きますが、シャコンヌは”低音部に主題を持つ変奏曲”で、この曲は基本的には、最初と最後に演奏される8小節のテーマに30の変奏、計256小節からなります。しかし実際にはそれほど単純ではなく、同じ和声進行を持つ4小節のフレーズをもとに様々な変化や起伏のある音楽が組み立てられています。大きくは、 「ニ短調 - ニ長調 - ニ短調」というように3つの部分に分かれ、擬似的な3楽章構成のようになっています。編曲は私自身のものですが、原曲から離れないように注意しながら、若干低音部を補充しています。


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