中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

中村ギター教室発表会   11月10日(日)14:00~  ひたちなか市文化会館小ホール


 明後日の日曜日に、ひたちなか市文化会館で私の教室の発表会があります。 私の教室の生徒さんのうち、約半数にあたる30人が、合奏や独奏などで出演します。 時間は14:00~16:30くらいと思いますが、足を運んでいただけたら幸いです。 入場無料で、開場は13:30です。
       
                    ・・・・・・ではQ&Aの続きを





Q : 4歳の女の子と2歳の男の子がいます。 二人ともギターに興味がありそうなので、ギターを習わせようかと思うのですが、何歳くらいから習わせるのがベストなのでしょうか。 


                                        30代 主婦



A : その3



 第1線で活躍しているプロのギタリスト、特に最近の若手ギタリストのほとんど3~5歳くらいでギターを始めて、ピアノやヴァイオリンなどの分野でもだいたい同じか、あるいはちょっと早い時期に始めている、といった話をしました。

 そういった意味ではこの質問者の二人のお子さんたちは、ギターを始めるのにちょうどよい年齢と言ってよいでしょう。 特にこのお子さんたちの場合、両親の関係で、ギターや音楽が身近にある環境で育っていて、ギターへの関心も高いようです。 将来優れたギター愛好家、場合によってはプロのギタリストになる可能性は十分にあると思われます。



逆は成り立たない

 しかし一般論として、 <優れたプロ・ギタリスト = 3~5歳でギターを始めている>  ということは成り立ちますが、その逆、つまり <3~5歳でギターを始めた子 = 優れたプロ・ギタリストになる>  ということは必ず成り立つわけではありません。
 
 まず、はやりその子の適性というものがあり、適性が合わなければなかなか上達しないばかりか、レッスン自体が、習う方も、教える方もたいへん辛いものになってしまうこともあります。 



上手にはなるかも知れないが

 もっとも、この3~5歳頃というのは、基本的にどの子も天才的な要素があって、仮にギターが特に好きでなかったとしても、この時期から始めることによって、その優れた能力が引き出されることはよくあります。

 しかしこうした年齢でギターを始め、潜在能力が開花し、本人の意思とは関係なくギターが上達したとしても、はたしてそれがよいことなのかどうかはわかりません。

 小さいうちからギターを始めた場合、よく、ギターを習うということが、単なる”習い事”となってしまう場合があります。 つまり毎日決まった時間家で練習し、毎週決まった時間に教室の行く、ということが一つの義務的なものに留まってしまうわけです。

 ギターの上達に従ってギターへの興味も増して行ければたいへんよいのですが、残念ながらそうはならないこともあります。



練習したくない時には練習しない子のほうがよい

 もちろん大人でもギターを始めたけど、途中で面白くなくなった、ということはよくあるでしょう。 大人の場合でしたら、そうした時には当然自分の判断で習うのをやめるでしょう。

 小さい子供でも面白くなくなったら「やめる」と言い出す子もいますが、そういう子は特に問題ありません。もっと自分合ったことを探せばよいだけです。

 しかしそうでない子も意外と多く、仮に興味をなくしてしまったとしても「面白くなくなった」とは言えない子も少なくありません。 

 また練習したくない時には練習しないという子も、それはそれでいいように思います。そうした子は、逆にギターを弾く時には弾きたくて弾くわけですから。

 練習したくなくても、先生や両親のことを考えて、毎日決まった時間は必ず練習し、本当はギターが嫌いなのだけれど両親や先生には決して言わない・・・・ そんな子は決して少数派ではありません。



子供と言えど、途中でやめるのは挫折感を伴う

 両親のほうでも、仮にその子があまり意欲的にギターをやっていなかったとしても、「始めたのだから途中でやめないほうがよい」と言う事もあるでしょう。 

 またその子自身も途中でやめるということは、一種の挫折感を感じるので、自分からは「やめたい」とは言わない、ということもあるのでしょう。

  

がんばる気持ちを最大限尊重するしかない

 このような場合、「無理してギターやらなくてもいいんだよ、もっと自分にあった趣味があるかも知れないからね」 といってやるのが一番いいのかも知れません。 私の場合でも、その子が習い始めて1年とか2年くらいだったら、確かにそのように言うこともあります(ごく稀にですが)。

 しかしすでにもう何年もギターを習っている場合、「やっぱり君にはギターは向いていなかったね」 などということは絶対言えないでしょう。それまでがんばってきたことをすべて否定してしまうことになるからです。

 そうしたケースでは、その子のがんばっている気持ちを最大限尊重してあげることしか出来ないでしょう。

 
 
Q : 4歳の女の子と2歳の男の子がいます。 二人ともギターに興味がありそうなので、ギターを習わせようかと思うのですが、何歳くらいから習わせるのがベストなのでしょうか。 
              
                                     30代 主婦



A : その2



村治昇さん著作とテキスト

 幼児のギター教育としては、村治佳織、奏一姉弟を優れたギタリストとして育てた、の父親の村治昇さんが書籍や、テキストを出版しています。 自らの経験貴重な経験を生かした著作や教材なので、小さいお子さんにギターを勧めようと思っている方には、たいへん役に立つものと思います。


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村治昇氏の著作。 小さい子供のギター教育に関する話や、佳織さん、奏一君のこと、木村大君兄弟、長崎の益田兄弟、私の息子の創の写真なども載っている。



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村治昇氏の幼児用ギター・テキスト  小さい子が楽しみながらギターを学べるようになっている

 


私の息子の場合は


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創1歳頃。ギターがおもちゃで、よく舐めて、ベトベトにしていた



♪レーゾーコーーにおばけがでたー♪

 私の息子の創(はじめ)がギターを始めたのは5歳からです。 家がギター教室なので、まだ歩けない頃からギター(どちらかと言えばウクレレ)をおもちゃ代わりにしていました。ギターを舐めてベトベトにしたり、ウクレレをかきならしながら自作の歌を歌ったりしていました。


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2~3歳頃、ロック調で、「レーゾーコーーにおばけがでたー」 とウクレレをかき鳴らしながら自作の歌を歌っていた。 なぜ「冷蔵庫にお化けが出た」のかは、私たちにはわからない(この写真は1歳2ヶ月の頃)。



3歳頃のレパートリーは「ソ・ミ・ミ」と「レ・ラ・レ」

 3歳頃「ちょうちょう」ので出しの「ソ・ミ・ミ・」だけは覚えたのですが、その先は弾けませんでした。家で合奏の練習がある時には、大勢の人が来るのが楽しみだったようで、よく母親の足元で遊んでいました。その当時は母親も合奏に加わっていました。 その頃、合奏でビゼーの「ファランドール」をやっていて、その曲の出だし、つまり開放弦で「レ・ラ・レ」だけを弾いていました。



5歳の夏休みから

 木村大君とは、私たち父親どうしが知り合いだったので、小さい頃はよく遊びにいっていました。5歳の時の幼稚園の夏休で、木村大君がギターをやっている話になり、「創もやってみないか」ということでレッスンが始まりました。

 その日は1時間くらい練習をしましたが、「ソ・ミ・ミ」だけだった「ちょうちょう」も最後まで弾き、「ちょうちょう」が弾けるようになると、他にも何曲か弾くことが出来ました(もちろん簡単なメロディだけ)。 その次の日からは、約30分くらいですが、毎日ギターを弾くようになりました。



何か一つくらい出来るものがあれば

 その時は、特にプロのギタリストを目指すとかといったことは全く考えていませんでしたが、息子の場合、どうもスポーツ関係はすべて不得意で、何か一つくらい出来ることがあれば、ということで教え始めました。



練習は嫌いだが、聴いてもらうのは好きだった

 練習はあまり好きではなかったのですが、人前でギターを弾くのは好きだったようで、誰か聴いてくれる人がいると、喜んでギターを弾いていました。 また、合奏も好きで、小学1年生の頃から大人に混じってメンバーに加わっていました。
 
 小学2年生の時から学生ギター・コンクールに毎年出るようになりました。最初の時は4位でしたが、次の年の小学3年生から中学1年生まで、6回続けて2位となりました(因みに1位は木村大君、または村治奏一)。

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村治奏一君(上) 木村大君(左) 創(右)
2歳と4歳の子

Q : 4歳の女の子と2歳の男の子がいます。 二人ともギターに興味がありそうなので、ギターを習わせようかと思うのですが、何歳くらいから習わせるのがベストなのでしょうか。 

 主人は私より1年先輩で、大学のギター部で知り合いました。 私自身は子育てなどで、今現在ほとんどギターを弾く時間はなくなりましたが、聴くのは好きで、家事や育児をしながらギターのCDを聴いています。 


見慣れないギター・ケース?

 主人は今でも弾いていて、大学のOB関係のコンサートや、楽器店などのイヴェントなどでも弾いています。 先日、見慣れないギター・ケースがあるので、 「これどうしたの?」 と主人に聞いたら、「とてもよい楽器があって、友達もみんな進めるから、思い切って買っちゃった」という言葉が返ってきました。

 値段を聞いてビックリ。 「そんな高価なものを、私に何の相談もなしで」と、ひととおり噛み付いておいたのですが、とても嬉しそうだったので、「今後は必ず相談して、私の許可を得ること」を条件に、今回だけは許すしかありませんでした。


上の子と一緒に

 主人は時間があると、4歳の上の子と一緒にギターで歌ったりしています。それを見ると下の2歳の子が主人のギターを邪魔しに来ます。 すると上の子が、「だめよ、邪魔しちゃ。 お父さん、ギター弾いているんだから」 と、ちょっとした小競り合いになります。 

 下の子には、父親と姉が楽しそうにギターで歌っているのが、とてもうらやましくみえるようです。 でも最後には3人で、時には私も入って4人で一緒に歌ったり、主人のギターに合わせて体を動かしたりしています。 

 上の子はまだ本格的には弾けませんが、主人からド、レ、ミなどを教わって「ちょうちょう」くらいは弾けるようです。

 二人とも音楽や、ギターにはとても興味がありそうなので、ぜひギターを習わせたいと思うのですが、これくらいの歳からでも習うことができるのでしょうか?


                                             30代 主婦





A : その1



出会い方が重要

 ギターという楽器が、一つの家庭の結び付きにたいへん大きな役割を果たしている、とてもほほえましいご家庭ですね。 まあ、私のところも、かつてはそんな感じでした(今は違うの?)。

 ギターという楽器はたいへんすばらしい楽器ですが、その出会い方もとても重要だと思います。 この二人のお子さんの場合は、すでにギターととてもすばらしい出会いをしていて、今後ギターをやってゆくとすれば、大きなアドバンテージを持つことになるでしょう。

 

村治姉弟3歳、木村大君4歳

 最近の若いギタリストのギターを始めた年齢としては、村治佳織さん、奏一君姉弟は3歳前後、木村大君は4歳、アナ・ヴィドヴィッチは5歳、大萩康司君は9歳だそうです。

 その前の世代のギタリストでは、山下和仁さんが8歳、荘村清志さん9歳、渡辺範彦さん8歳、ジョン・ウィリアムス4歳。 

 さらに、ナルシソ・イエペス4歳、セゴヴィア4歳と言われていますが、イエペスやセゴヴィアは習ったわけではなく、独学だということです(4歳で独学でギターをやるのだから、それだけでも凄い!)



10歳を過ぎるとやや不利?

 といったようにプロのギタリストの場合は、最近の若いギタリストで3~5歳くらい、その上の世代だと8~10歳くらいがギターを始めた年齢のようです。10歳を越えてからギターを始めた場合は、第一線のプロ・ギタリストになるのは、やや不利なようです(決していないわけではないが)。



ピアノやヴァイオリンの場合は、ギターよりも少し早い

 ギター以外の分野では、ヴァイオリストの諏訪内晶子さん、五島みどりさん、ピアニストのマルタ・アルゲリッチ、中村紘子さんなど、ほとんどの一流の演奏家は2~3歳くらいでレッスンを始めているようです。

 伝記によれば、アルゲリッチは2歳の時に、全く習わないで、また練習もしないで、保育園の先生が弾いていた曲を、正確にピアノで弾けたようです(おそらく見て、聴いただけで)。 

 ピアノやヴァイオリンでは、始める時期がギターよりも少し早いようで、5歳を過ぎてからと言う人プロの演奏家は少ないようです。



言語能力が発達する時期に始めるのがベスト

 いずれにしても、音楽と言葉とは深い関係があるので、言語能力が発達する時期、つまり2歳~5歳くらいで音楽を始めるのが最もよいようです。 

 またこの時期は絶対音感の育つ時期でもあって、もし、プロの演奏家をめざすなら、むしろこの時期に始めるべきでしょう。



弦を押さえられないということはない

 ギターの場合、あまり幼いと、弦を押さえたり出来ないということで、ピアノやヴァイオリンよりは少しだけ習うのが遅い傾向にありますが、基本的にはそれほど違いはないと思います。

 最近では幼児用の楽器も多種類あり、必ずその子に合った楽器があると思います。 幼児用の楽器は、弦の張りも弱く、小さい手でも弦を押さえられないということはありません。 それに、幼児は思ったより指の力が強いものです。

 

興味さえ持てれば早すぎることはない

 最大の問題は、ギターに興味が持てるかどうかということで、この年代(2~5歳)でギターに興味が持てること自体、潜在能力の高さを示すものとも言えます。 興味さえ持つことが出来れば、習うのに早すぎるということはないでしょう。  


Q : 独学で「アルハンブラの想い出」を練習しています。どのような練習をしたら村治佳織さんのようなトレモロが弾けるのでしょうか。やはり「アルハンブラの想い出」は教室で習わないと弾けるようにはならないんでしょうか? また習った場合、どれくらいで弾けるようになるんでしょうか? 


                                    40代男性
 


A : その7



 前回までの話では、①なるべく右手の力を抜いて軽く弾いてみる、 ②amiの3本の指をちゃんと分離させないで”ダンゴ状態”に弾く。③imaの順でも試してみる。和音を同時でなく低音のほうからpimaでアルペジオ風にひければ、この逆順のトレモロが弾けるかもしれない、といった方法を紹介しました。

 しかし、どうやってもトレモロが速く弾けない(4音=8分音符で100/m以上で)方もまだあきらめるのは早い、今回はそんな人のためです。



2音のトレモロ

 どうしてもスピードが上がらない場合、つまりメトロノム80以下でアランブラなどを弾くと、メロディらしくなくなり、また曲全体のテンポも落ち、曲がわかりにくくなってしまいます。そういうことであれば、トレモロの音を一つ抜く、つまり3音だったものを2音にすることによってあまり曲のテンポを落とさず弾くことが出来ます。

 

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         2音のトレモロ、指順はpmi、 またはpim



無理して通常の弾き方で弾くよりも

 また、通常の3音のトレモロでは音がきれいに揃わなかったり、音がかすれたような感じになってしまう人の場合でも、この2音のトレモロにしたほうが、音をクリヤーに出て、かえって美しく聴こえることもあるでしょう。”量より質”といったところでしょうか。指順としてはpmiでも、pimでもどちらでもよいですが、pmiのほうが音がはっきり出やすいと思います。

 
 
1音トレモロ?

 その”2音トレモロ”をさらに進化させた方法として、”1音トレモロ”というのもあります。1音”のもをトレモロと呼ぶのかどうかわかりませんが、意外とこれでもオリジナルの雰囲気が結構出ます。



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1音トレモロによるアランブラの想い出。メロディのほうはiでもmでもよい。



ノイズなどは少ない

 通常のトレモロ奏法は、爪の音などのノイズが入りやすい欠点がありますが、この”1音トレモロ”ならそういった爪によるノイズはほとんどなくなります(元々音がきれいでない人は別だが)。また、音量、テンポなども自由が利くと思います。

 ”やっと弾けるトレモロ奏法”で弾くよりは、ずっとこちらのほうが美しいアランブラの想い出になること、請け合いです。



これぞ究極のアランブラ

 「なんだ、トレモロではないじゃないか」と言われそうですが、ぜひ試してみてください。思った以上に曲の感じが出て、美しく弾けます。曲想なども自分の思ったように出せ、自分好みのアランブラの想い出に仕上げることも出来ます。ある意味、これぞ究極の「アランブラの想い出」と言えるでしょう。ユーチューブで、この弾き方のアランブラの想い出をアップしている人もいます。 



どれくらい習えばアランブラが弾けるようになる?

 そういえば、「ギター教室でギターを習った場合、どれくらいでアランブラの想い出が弾けるか」という質問に答えていませんでしたね。これまでの話でだいたいのことはわかったと思いますが、ギター教室で習った人でも、アランブラの想い出が弾けるようになる人と、そうでない人とがいます(どちらかと言えば、そうでない人のほうが多い)。
 
 この曲の場合、トレモロ奏法だけでなく、左手のほうも結構難しいですから、弾ける人でも5~10年くらいはかかるでしょう。また、10代前半くらいからギターを始めた人の場合だと、大部分の人はこれくらいで弾けるようになります。



他にも優れたギターの名曲はたくさんある

 以上のように、残念ながら誰でもこの曲が弾けるようになるわけではありませんが、一方で、ギターを習っている人でも、特にこの曲が弾きたいとは思わない人も少なくありません。ギターの優れた名曲は他にもたくさんありますので、自分に合った曲を楽しむのがベストでしょう。




タンゴ・アン・スカイが簡単に?

 いかがでしたか、回答にご満足いただけたでしょうか?   え、 何ですって、 アルハンブラはもう飽きたからやめた?   「タンゴ・アンス・カイ」が弾きたい?   タンゴ・アン・スカイが簡単に弾ける方法教えろ?     ・・・・・・・・ 
Q : 独学で「アルハンブラの想い出」を練習しています。どのような練習をしたら村治佳織さんのようなトレモロが弾けるのでしょうか。やはり「アルハンブラの想い出」は教室で習わないと弾けるようにはならないんでしょうか? また習った場合、どれくらいで弾けるようになるんでしょうか? 


                                    40代男性
 


A : その6




逆弾きのススメ

 今回の話はどうやってもトレモロ奏法が上手く出来ない人のための話です。まずは”逆弾き”トレモロ、つまりpimaの順で弾くトレモロを試してみてください。一般的には、この方法は弾きにくく、安定感もなく、粒も揃いにくいのですが、スピードだけは出る可能性があります。

 人によってはこのやり方なら出来る、あるいはスピードが上がるかも知れません。前に話したとおり、私もこの方法の方が速く弾け、疲れにくいです。



和音をアルペジオ風に弾ければ

ブログ 145

 上のように和音をpimaでジャランとアルペジオ風に弾くことが出来る人なら、この逆順のトレモロ奏法が出来る可能性があります。要するにこのアルペジオを同一弦上で行なえばトレモロになるはずです。ぜひ試してみて下さい。

 この弾き方(pimaで和音をアルペジオ風に弾く)が出来ない人も、この弾き方を練習してみるとよいでしょう。いろいろなところで使えます。




和音をpimaでアルペジオ風に弾くトレーニング


まず下の画像のようにpimaの4本の指を⑥③②①弦に掛けます。

IMGP0015.jpg



次に親指で⑥弦をアポヤンド奏法で弾きますが、この時、他のimaの指は弦に掛けた状態にし、弦から離さないようにします。 

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次に人差指で③弦を弾きますが(アルアイレ奏法)、この時も中指、薬指は弦から離さないようにします。

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同じように中指、薬指と弾いてゆきます。
 
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弦に添えた指は、他の指が弾いているときでも離さない

 弦に添えた指を、いったん弦から指を離してしまうと、スピードが上がらないだけでなく、しっかりした音が出せなくなります。この弾き方は人によっては難しいかもしれませんが、トレモロやアルペジオに関らず、一般的な右指のトレーニングとしてもたいへん有効なので、ぜひやってみてください。




これを子供の時からやっていたので、逆引きが得意

 私の場合はよくも悪くも子供の頃、和音を無意識にこの弾き方をしていて、大学に入ってからそれではいけないということで、和音をずらさずに、同時に弾くように心がけました。そういった関係で私の場合、逆弾きのトレモロが得意なのでしょう。でも疲れにくさなどを考えると、指の機能的に、逆弾きのほうが自然なのではと思います。



時と場所を考えて

 確かにこのトレーニングはアルペジオやトレモロに有効で、美しく歌わせる曲などでは不可欠とも言えますが、どの曲でも無分別に、この和音をアルペジオ風にずらして弾く方法を用いると、何となくルーズに聴こえてしまう場合もあります。特にリズムを中心とした曲では厳禁ともいえます。やはり何事も時と場所を考えなければなりません。