中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

<音階練習の仕方 3 > 




前回、前々回の話が重要

 「音階練習の仕方」と言うことになっていますが、まだ本当に音階練習の話になっていませんね。 でも前回、前々回のような、言わば”下準備”がとても大事なことです。 音階練習といってもただやればよいものではありません。それどころか、正しくない方法で長く練習すると上達の可能性自体がなくなってしまうでしょう。



自分の音を聴きながら練習することはもっと重要

 では、前回、前々回のように正しい右手、左手の使い方が出来たら、いよいよ本当に音階練習となります。 さらに音階練習と言えど、音をよく聴いて練習するのは、非常に大事なことです。 どんなに熱心に練習しても、しっかりと自分の音を聴きながら行わなければ、これもまたほとんど効果はないでしょう。





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5つの音だけの練習


簡単なものから始めよう

 上の譜面は前々回のものとあまり変わりませんが、まずこんな練習から始めましょう。 「ドレミファソ」そ5つの音だけの練習ですが、上達のためには、このようになるべく簡単なものから始めるのがよいと思います。  弾き方については前回、前々回にお話しましたが、たいへん重要なことなので、あえてまた書いておきましょう。 




前に書いたことだが

 まず、左の人差し指と薬指は正確に1フレットと3フレットまで拡げておき、演奏中に左右に動いてはいけません。 弦を押さえる動作はゆっくりと触れるように押さえ、指で弦を叩くように押さえてはいけません。 

 また弦から指を離す動作もなるべくゆっくりし、指を1センチ以上弦から離なさず、出来れば5ミリ程度にします。  前に話した通り、指を弦から離す場合、筋力で指を上方に持ち上げるのではなく、押さえている力をただ抜くだけで離します。

 弦は指先の中心で押さえるとか、フレットのすぐ左を押さえるなどということも写真付きでお話したと思います。 


 右指も前回の写真で説明したとおり、正確な位置、適切な角度で弦を捉え、次の弦まで押し付けるようにして音を出します。 まずはアポヤンド奏法で練習する方がよいと思いますが、余裕が出来たらアルアイレ奏法でも練習するとよいでしょう。



左右のタイミングが合わないと滑らかな演奏にならない

 また左右の指の動きも正確に合わせないとレガート(滑らか)な演奏は出来ません。 そして何よりもしっかりと自分が出している音をよく聴き、美し、クリヤーで豊かな音が出ているかどうか、 レガートな演奏になっているかどうかよく確かめながら練習するのが最も重要です。

 以上のことが上手く出来たら、少し音を増やして、下のような練習をすると良いでしょう、要領は同じです。



①~③弦の音階

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①~⑤弦の音階
 
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ポジション移動を含む音階
 
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ポジション移動の際にも人差し指は弦からはなさない(ただし力は抜く)。 親指も正確な位置に移動(親指は一旦ネックから離す)。


 上は第5ポジションへの”ポジション移動”を含むものですが、 ポジション移動の場合は人差し指はが弦から離さないようにします。 その反対に、裏側の親指は移動の際にはネックから離し、正確な位置、つまり薬指の裏側付近に来るように移動します。 この親指が上手く移動出来ない人は少なくありません。

 以上のことが出来きたら、次は正確なテンポ、正確な音価(音符の長さ)で弾くことにポイントを絞って練習します。 これまでのように4分音符で正確なテンポで弾けたら、次に8分音符、16分音符、さらに3連符で練習してみるとよいでしょう。

  



8分音符による音階

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  まずは体で(具体的には足で)テンポを取りながら弾くとよいと思いますが、この8分音符の場合、拍の裏側、つまり足が上がる時を特に意識して弾くとよいでしょう。 この”拍の裏側”が意識できるようになるとテンポ感、拍節感なども身についてくるでしょう。




16分音符による練習

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1拍に4個弾く”と言う感覚を身に付ける。




3連符による練習
 
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3連符の場合、1回ごとに拍の”頭”が変わり、やや難しい。



メトロノームを使った練習も、 ただし常に使うのは良くない

 体で拍子を取りながら弾くことが出来たら、メトロノームを用いて練習するのもよいでしょう。 ただし常にメトロノームを使って練習するのは良くありません。 というのも、時にはじっくりと自分の音を聴いて弾くのがたいへん重要だからです。 

 つまり音階練習は様々な方法で練習すべきなのです。 テンポの練習ということに絞っても、 ①足で拍子をとる  ②メトロノームを使う  ③メトロノームも用いず、足でも拍子をとらず、自分の音をよく聴きながら練習する(でも正確なテンポで)  などの方法があるでしょう。



<音階練習の仕方 2>


今回は右手の話

 前回は左手の話が中心でしたが、今回はギターを演奏するには左手よりもさらに大事な右手の話です。 最近のクラシック・ギターの傾向として、アル・アイレ奏法が中心に使われ、かつてほどアポヤンド奏法は重視されなくなっていますが、はやりアポヤンド奏法は非常に重要な奏法で、当然のことながら、アポヤンド奏法も、アルアイレ奏法もどちらでも美しく、しっかりした音が出せるように練習しないといけません。



実際にはアルアイレ奏法の方が多く用いられるが、アポヤンド奏法から始めよう

 実際の演奏、特に独奏では圧倒的にアルアイレ奏法の方が用いられるのですが、練習としてはアポヤンド奏法から始めるのが合理的でしょう。 アポヤンド奏法は音階や単音の場合、アルアイレ奏法よりも弾き易く、安定感もあります。 弦の弾き間違えや、他の弦を鳴らしてしまうことも少ないでしょう。 



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人差し指で①弦をアポヤンド奏法で弾くところ。 親指は⑥弦に添えておくと右手全体が安定し、弦の弾き間違えがなくなる。 この写真では見づらいが、弦に対して垂直ではなく、斜めに指をあてる。 私の場合は45度くらいにしている。



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黒いところが人差し指の爪が弦にあたるところ。 



上から押さえつけたり、叩きつけてはいけない

 アポヤンド奏法は爪の当たる部分や、その角度などが適切なら、それほど難しくはありません。 指先、および爪が弦にふれたら、そのまま次の弦まで指先を押し付ければよい訳です。 ただしあまり指を横に倒して、上から押さえつけるようにしたり、離れた位置から弦を叩きつけるように弾いてはいけません。 



弦は水平方向に振動させる

 ギターの弦というのは、指板にたいして垂直方向に振動させるとノイズが発生して、音が汚くなります。 弦はなるべく指板に対して水平方向に振動させるのがよいと思います。 

 蛇足ですが、右指は特に音階などの場合、基本的に同じ指で連続して弾かずに、人差し指と中指で(場合によってはa-i、a-m、p-i)交互に弾くと言うのは、ギター演奏の常識となっています。







親指のアポヤンド奏法はたいへん重要

 親指のアポヤンド奏法は、他の指の場合よりも重要で、ギターを上手に弾きたければ、ぜひとも身に付けなければなrません。 いわゆる上級者でもこの親指のアポヤンド奏法が上手く出来ない人もいますが、その場合はいろいろなところで支障をきたすでしょう。



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親指で⑥弦をアポヤンド奏法で弾くところ。 先ほどとは逆に人差し指などを高音弦に触れておくとよい。 ただしあまり強く握らないようにする。 親指のアポヤンド奏法は非常に重要なので楽に出来るようになるまでトレーニングしなければならない。 爪を使う場合、爪の先端が弦に接触している状態から弦を弾かなと、爪が引っかかったり、ノイズが発生したりする。



弦の間だけを動く

  写真のように、親指のアポヤンド奏法で⑥弦を弾く場合、⑥弦を弾いた後、親指が⑤弦で止まるわけですが、この時右手全体が動いてはいけません。また上から押さえつけるというより、親指の先が ”⑥弦と⑤弦の間だけ動いて、⑤弦で止まる” と言った感じです。 



肘や手首が動かないように、アルペジオの場合も重要

 この場合い、肘や手首を動かさずに、親指の付け根の関節を動かす動作で弦を弾きます。 この関節を自由に動かせない人は多いのですが、ぜひともトレーニングしていただきたいと思います。 親指のアポヤンド奏法は、アルペジオの場合にもたいへん重要なので、再三ですが、音階練習の際にしっかりと練習しておくべきでしょう。

手っ取り早いギター上達法 その8  

<音階練習の仕方>
 



 今回の記事は、前回の続きで、音階練習の具体的な方法についての話です。 動画などを付けられれば一番よいのですが、静止画像のみでお許し下さい。 もっとも以前はこうした記事の場合でも本当に文章だけでしたが。



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この練習に上達の秘訣詰まっている

 上の譜面は、ギターを始める時一番最初に行う練習で、①弦の開放、1フレット、3フレットの「ミ」、「ファ」、「ソ」、の練習です。 まだ音階練習とは言えない、本当に基礎の基礎ですが、この練習に、ギターを弾く(上手に!)ために、非常に大切なことが詰まっています。 

 ギターを始めて間もない人はもちろん、ギターを始めて10年以上経つ人や、ギターの上級者を自認する人なども、この記事を読みながら是非やってみて下さい。 多少くどいかも知れませんが、ギター上達の秘訣と考えて下さい。



人差し指は離さない、そっと触れるように押さえる

 「ファ」の次に「ソ」にを弾く時には、人差し指(左)を押さえたまま、薬指で「ソ」を押さえます。 レガート(なめらか)に弾くため、ミスを少なくするため、指間の拡張トレーニングなど、いろいろ意味があります。 

 薬指を押さえる時(他の指も同じ)、勢いよく、フレットを叩くように押さえるのではなく、静かにそっと触れるように押さえます。 もちろん無駄な力は入れずに、最小限度の力で弦を押さえます。


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「ソ」を弾く時、「ファ」を押さえた人差し指は押さえたままにしておく。 



左右のタイミングを合わせる

 多くの人は「左指で弦を押さえてから、右指で弾く」と考え、実際にそうしている人が多いのですが、それでは音が途切れてしまいます。 (左)薬指が弦に触れるのと、右指で弦を弾くのとは同時に行わなければなりません。 

 このタイミングがずれると音が途切れ、レガートな演奏が出来ません。 レガートな演奏は音階練習の際に、非常に大事なことです。 



なるべくフレットの近くを押さえる

 押さえる場所はなるべくフレットの近くで、フレットそのもの(金属の部分)には触れないようにします。 抑える位置が左過ぎるとノイズが発生し、 右に寄りすぎると音が曇ってしまいます。 必ず正確な位置を押さえられるようにトレーニングします。



神経が最も集中しているところで押さえる

 また、押さえる指についても、指先の”中心”で弦を押さえなければなりません。 指の中心とは、指先で最も神経の敏感なところと考えるとよいと思います。 

 ここで弦を押さえるとあまり力を使わずに音がしっかりと出て、なお且つ指先が自然に曲がり、指板に対して70度くらいの、最も適切な角度で押さえることが出来ます。 また指先はそれ以上無理に立てすぎないようにしたほうがよいでしょう。


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薬指は、指先の”最も神経が集中しているところ(写真黒い点)”で弦を押さえる。 そのことで指板に対して理想的な角度で押さえられ、必要以上に圧力を加えることも防げる。





指を離す場合はただ力を抜くだけ

 薬指を離す場合、つまり「ソ」から「ファ」に進む場合、 薬指は勢いよく持ち上げてはいけません。 この場合、薬指を持ち上げるというより、薬指にかけていた力を抜くだけにします。 指にかけた力を抜けば自然と指が弦から離れます。 

 つまり人差し指のほうはそのまま押さえ続け、薬指だけ力を抜くわけです。 これは意外と難しいことですが、これが出来ないと左指の動きが異常に大きくなるなど、いろいろなことに支障が出ます。 たいへん重要なことなので、ぜひ出来るようにしてほしいと思います。


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薬指を弦から離す時には、”筋力”で指を持ち上げるのではなく、薬指にかけた圧力をただ抜くだけ。 


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 無理やり指を上方に持ち上げると、このように指が指板から離れてしまう。 要するに筋力で指を持ち上げてはならないということ。





親指はなるべく右側、3フレットの裏側

 ネックに添えられている左手親指はなるべく右の方に置かなければなりません。 普通の状態では親指は1フレットの裏側くらいにきてしまうと思いますが、これを意識的に右の方に寄せ、出来れば3フレットの裏側、少なくとも2フレットの裏側くらいになければなりません。
 

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親指は写真のように3フレット(薬指)の下くらいに添えるとよい。 これはかなり意識しないと出来ない。


 日常生活では、指を怪我しない限り、親指と人差し指とで挟んでものを掴み、親指をこのように薬指と合わせるような使い方はしません。 したがって、かなり意識しないとこのような形にはなりません。




親指の先はあまり①弦より(指板の裏側の下の方)にならない

 また、例え①弦を押さえる場合でも、親指はあまり①弦寄り、つまりネックの下の方になってはいけません。 ①弦を押さえる場合でも親指はネックの中央から、やや⑥弦よりの方に添え、左手首をあまり指板の方に出し過ぎてはいけません。さらに②③④・・・弦と、低音弦になるにしたがって、さらに⑥弦寄り(上方)になります。





半音階の場合


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 半音階の場合は写真のように4本の指が左右対称の扇形になるように押さえる。 この場合、フレットからだとやや難しいのでハイポジション(9~12フレット)で練習するとよい。 また、弾弦と押弦のタイミングを合わせないとレガートにならない。


 左手の4本の指を均等にトレーニングするには半音階がよいでしょう。 4本の指が正確に各フレットの左側になるようにしましょう。 また各指は自分の方から見て、左右対称になるとよいでしょう。

<手っ取り早いギター上達法  その7>    ギターの練習曲としては完璧なフェルナンド・ソルのエチュードのみを練習する



多くのギタリストが言っている

 19世紀初頭のスペイン出身の大ギタリスト、フェルナンド・ソルの練習曲は、ギターの練習曲として王道中の王道。 ギターの上達を目指す人なら必ずこの練習曲を学ばなければならない。 このことはセゴヴィアをはじめ、多くのギタリスト、いや、ほとんどのギタリストが言っている。

 手っ取り早くギターが上手になりたいと思ったら、アランブラだの、アストゥリアスだの、有名曲、はやり曲、ポピュラー、J-ポップ・・・・  そんなシロウト受けする軟派な甘っちょろい曲を練習するのではなく、 王道中の王道のソルのエチュードのみを丹念に、心を込めて練習すればよい。 

2倍Fernando_Sor
     フェルナンド・ソル(1778~1839)


男は黙って

 ソルのエチュードは曲数にして約100曲ほどあるが、他人よりギターが上手になるためにはこの程度はやむを得ない。 それでも100曲程度だ、手っ取り早い上達法は、ついにこれで決まり!   男は黙ってソルのエチュード!   オース!   






 私の評価    ☆☆☆ 


神頼みと同レヴェル?

 え、 今度こそド本命の☆5つちゃうの?  じゃ何かい、☆3つ、てーことは”神頼み”程度ってーこと?  なめちゃいかんぜよ、泣く子も黙るギターのベートヴェン=フェルナンド・ソルを!   
 
 ・・・・・・・・ お怒り、ごもっとも。 なめるなんて、とんでもございません。 気に障ったところがあれば、平にご容赦!   ・・・・・ところで、この人何県人?




ソルの作品はクラシック音楽の伝統を一身に受けている

  「ソルの練習曲だけをやっていればよい」といったことは、実際に多くのギター教師がいっていることで、私自身も何度かこのことを聞いたことがあります。 確かにソルのエチュードは初心者のためのものでも、きちんとした和声法で作曲され、仮に技術的には簡単なものでも音楽的にはレヴェルの高いものとなっています。 

 また何といってもソルの音楽は古典派からロマン派にかけての音楽を正統的に踏襲したものとなっていて、典型的なクラシック音楽となっています。 したがって、ソルのエチュードを学ぶことにより、クラシック音楽とは何かと言ったことを学ぶことは出来ると思います。



ダイエットの時と同じように

 しかしここまで私の記事を読んでいただいた読者ならお分かりと思いますが、「・・・のみを」と言ったように限定した練習法は良くないと言ったことは何度か言っていると思います、これが私の基本的な考え方です。 ダイエットの時と同じように。 

 この方法をお薦め出来ないのはソルのエチュードに問題があるのではありません。 これが「カルカッシのエチュード」でも、「コストのエチュード」でも、また「タレガの作品」といったものでも「・・・のみを」といった段階でよい方法とは言えなくなります。



限られた情報、技術では上達出来ない

 ともかく「限られた情報」、 「限られた技術」では効率的な上達は望めません。 私自身10歳頃からギターを弾き始めましたが、18歳になるまで非常に限られた情報(ほとんど無に等しい)の中でギターを弾いていたので、そのことがいかに上達を妨げるかということを身をもって感じました。



一定期間という限定であれば

 しかしある一定期間、なおかつそれを実行するのに最も適した時期に、優れた指導者のもとでソルのエチュードのみに重点を置いて練習するといったことは、決して悪くないでしょう。 あるはぜひとも必要なことかも知れません。 そう言った訳であまり推奨はできませんが、☆3つということで、私としては結構高く評価したつもりです。

 若干言い回しの違いかもしれませんが、「最も適切な時期にソルのエチュードを優れた指導者について、丹念に学ぶ」 といったことであれば、問題なく☆5つとなるでしょう。






<ソルのエチュードの取説>

 ソルの練習曲は確かに音楽的に優れていますが、それだけに教材としての用い方には十分配慮が必要だと思います。 以下にソルの練習曲の用い方について、私の考えや、これまで教室で実践してきたことについてお話します。

  ソルの練習曲には「作品60」、「作品35」、「作品31」など比較的易しいものもあり、いずれも最初の2~3曲は単旋律の練習となっています。 したがって、全くの初心者でも練習できるようにはなっていますが、しかしソルの単旋律曲は、例え単旋律であっても和声的に出来ています。

 これを練習したことのある人はおわかりと思いますが、単旋律のわりには結構弾きにくいものになっています。 少なくともこの練習曲でギターを全く弾いたことがない人が、ポジションを覚えたり、発音練習するのは適切ではありません。



最初は他の教材で始めるべき

 その他のソルの比較的やさしい練習曲でも、やや複雑になっているものが多く、アルペジオや、スラー奏法などの単純な指のトレーニングとして用いることには向きません。 やはり全くのゼロからギターを始める場合には、もっと平易に書かれた他の教材を用いるべきでしょう。

 ギターを始めるにあたって、最も必要なのは音階練習や、単旋律の練習だと思いますが、次に簡単な和音、アルペジオの練習となるでしょう。 さらに簡単な独奏曲や、ギターのための練習曲ととなるでしょうが、この際にもソルのエチュードではなく、カルリやカルカッシなどの平易なエチュードがよいでしょう。 やはりカルリやカルカッシのエチュードは基本的なトレーニングに適しています。



一通りの基本が出来てから 「作品60」、「作品35」、「作品31」のエチュード

 ギター上達の進度にはかなり個人差がありますが、比較的順調に進んでいる人でもソルの「作品60=25曲」、「作品35=24曲」、「作品31=24曲」などに取り組むには、少なくともギターを始めてから3年くらいは必要で、基本的な演奏の仕方や譜面の読み方など、ギター演奏に関する一通りのことが出来るようになってからがよいと思います。 



出来れば和声法も学びたい

 ソルのエチュードの練習には、どうしても和声法の習得が必要で、出来れば同時に和声法も学びたいところです。 確かに現実的にギター愛好者が和声法をちゃんと学ぶのは難しい点もありますが、基本的なことのみであれば、ある程度独学でも学べるので、意欲のある方は是非やってみて下さい。

 これらのソルのエチュードを学んだら、ギターのための小品や名曲など比較的易しいものから、ある程度難しいものまでいろいろ弾いてみて下さい。 クラシック・ギターのレパートリーとしては16世紀~20世紀くらいまであるので、出来れば各時代の曲を一通り弾いていただきたいと思います。



最後の仕上げとして

 そして一通りのギターの作品が弾けるようになったら、改めて最後の仕上げとしてソルの「作品6」、「作品29」などの練習曲に取り組むとよいでしょう。  これらの曲は技術的にも、音楽的にもかなり難しいものになっていて、確かにこれらの曲がちゃんと弾ければ、技術、音楽性ともかなり身に付いたといえるでしょう。 

 また「作品6」、「作品35」、「作品31」など、以前に練習した曲を復習してみるのもよいと思います。 かつてよりもずっと音楽的に演奏出来るようになっているのではないかと思います。 ここまでくればあなたも立派な上級者、あとはお好きな曲をどんどん弾いてください。  ・・・・・先がちょっと長くなってしまったかも知れませんが、人生はそれほど短くないと思いますので・・・・・
やはりドイツは強かった

 ワールド・カップ終わりましたね、いや終わってしまったという感じでしょうか。 今のところまだ結果しかわかりませんが、結局ドイツが優勝しましたね、確かに終わってみればやはりドイツが強かった。 よく考えてみれば、ドイツの強さはこのワールド・カップだけでなく、この10年以上、つまり2002年の日韓大会以来その安定した強さを見せていました。

 アルゼンチンもよく健闘したようですね、ドイツをあと一歩のところまで追い詰めたようです。 戦前の評でもドイツが圧倒的に有利とされていましたが、 メッシ以外の10人で守って、ボールを奪ったらまずメッシに預けるといったシンプルな戦術に迷いはなかったようですね。 



メッシのスーパー・プレー頼みだったが

 しかしアルゼンチンは、最後のところではメッシのスーパー・プレー頼みと言った感じで、そのメッシのスーパー・プレーが不発に終わってしまっては、この結果はやむを得ないところですね。

 ブラジルはこの大会では残念な結果となってしまいました (と言ってもベスト4で、もし日本代表だったら大大健闘! )。 ブラジル代表は、かつては各ヨーロッパのリーグを代表するようなスター選手揃いだったのですが、スーパー・スター的な選手がネイマール一人になってしまったのもちょっと気になるところです。



初優勝はお預け

 オランダもこれまで3回準優勝で、今度こそ初優勝と行きたかったところですが、またお預けになってしまいました。 おそらくスペインに次ぐ初優勝国候補としてはオランダは筆頭だと思います。

 ドイツの強さは、やはり本物、これから世界各国にマークされる存在となるでしょうが、若い選手も育っていて、しばらくはドイツ有利で進むのではと思います。



4年後を目指して

 日本代表は次期監督も決まりかけているそうですが、文字通り足元から強化して行かなければならないのでしょう。 守備の選手はもちろん、中盤やホワードにもフィジカルの強い選手が望まれるでしょう。 

 ちょっと前、当ブログで次期ワールド・カップ、ロシア大会の代表メンバーの予想などとバカなことをやりましたが、 たぶん予想は大幅に違っていると思います。 またそうでなくては日本代表の上位進出はないでしょう。 もっともその前にアジア予選を勝ち抜かなければなりません。

 




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<手っ取り早いギター上達法 その6>    本当に弾きたい曲1曲、または2~3曲に絞って、その曲のみを長期間練習する。



これぞ究極の手っ取り早い上達法!  ☆5つは間違いない!

 このところ本当に効果的なのかかなり怪しい上達法になってしまったが、久々、いやもしかしたら初めての本格的な上達法。 仕事を持ちながら趣味でギターをやっている場合、当然練習時間もそれほど取れない。練習時間が少ないのにあれや、これやと手当たり次第にいろいろな曲を練習したのでは、結局のところ、どれも中途半端に終わってしまうのは当然。

 それなら本当に弾きたい曲数曲、場合によっては1曲に絞って練習したほうがよい。 たとえ取り組む当初はレヴェル的に難し過ぎる曲でも、長期間根気よく練習すれば絶対に弾けるようになるはず。 

 アマチュアの場合、プロのギタリストとは違い、1回のコンサートで1時間以上のプログラムを弾くことはない。 発表会やフリー・コンサート、アマチュア向けのコンクールなどでも2~3曲、場合によっては1曲だけ弾ければ十分。

 また難しい曲や大曲など、レヴェルの高い曲、1曲を仕上げることにより、自然と音楽性やテクニックも身に付く。 これぞ少ない時間でギターが上達する、究極の”手っ取り早いギター上達法”  異論の挟む余地などない! ☆5つ間違いなし!






私の評価  ☆☆



☆二つに見えるが?

 え、 何?  おっと、これはどうしたことか、☆が二つにしか見えないのは回線の故障か?  はたまた当ブログ管理者の性格の歪みによるものか?  ともかく☆が3つほど足りないのは確かのようだ。

 などと驚きの読者も少なからずいるのではと思いますが、これは間違いなく、これまでいろいろ経験した中での私の考えです。 本当は☆一つの「絶対にやってはいけない」としたいところですが、こうした練習法を取っている人たちは、熱心で、意欲の高い人たちが多いので、その点を考慮し、☆二つとしました。

 確かに練習時間に制限がある場合、いろいろな曲をちょっとずつ練習するよりも、一つの曲に絞って長期間練習したほうが当然結果もよいとは誰しも考えるところかも知れません。



納豆だけを食べていては体に良い訳はない

 私は、ギターの練習はある意味食事と同じようなものと考えます。 例えば納豆が体によいから、またトマトにはなんとかという体によい成分が入っているからといって、納豆だけを、あるいはトマトだけを食べていたのでは体によいわけはありません。 他のいろいろな食べ物と一緒に食べることによってはじめて、それらの食材の良さが出るのでしょう。

 私の場合、ダイエットとは無縁(頑張っても太れない)な方ですが、 一時期「バナナ・ダイエット」とか「リンゴ・ダイエット」とか、「何とか抜きダイエット」などと言ったものが流行っていましたが、それらのように偏った食事でのダイエットは良くないということは皆さんもご存じのとおりと思います。 本当はダイエットの時にこそ、バランスのとれた食事が必要なのは言うまでもありません。



基礎が出来ていないのに難しい曲などの特定の曲のみを練習していたのでは、絶対に上達しない

 ギターの場合では、特に基礎が出来ていない人が特定の難しい曲のみを練習すると言ったことは絶対に避けるべきでしょう。 仕事柄そういった傾向のある人を多数見てきましたが、こうした人たちは以下のような、ギター上達にとってはたいへん困った状況が起きてしまいます。



 1、 ギターらしい発音が出来なくなる

 単音や比較的簡単なアルペジオなどの練習を経ずして難しい曲に取り組んだ場合、まずしっかりとした音が出せなくなります。 ギターにおいては、あるいはギターでなくても、しっかりとした、美しく、音楽的な音が出せるかどうかは最も重要なことで、このことがその人の実力のかなりのパーセンテージを占めるといっても過言でないでしょう。

 この発音練習をするには、当然シンプルな単音の練習などから始めなければなりません。 いきなり難しいものから始めると、良い音が出せるかどうかといったことよりも、音質に気を置くことその物が出来なくなるでしょう。 おそらくとりあえず音を出す、あるいは左手を指板に置くことだけで精一杯になってしまうでしょう。




 2.譜面が読めなくなる

 これは同じ曲だけ練習するのだから、当然のことといえるでしょう。 もっともこうした人たちは譜面を読むことを軽視しがちで、 基本的に暗譜で弾く傾向となるのでしょうが、 この譜面が読めないということは上達にとって非常に大きな障害となります。



 3、 拍子、あるいはタイミングがとれなくなる

 これも少し考えれば想像つくことでしょう。 難しい曲ということはなかなか先に進めず、テンポどおりとか、拍子を取って弾くなどということはまず出来ません。 

 ある程度弾けるようになってからそうしたことを考えるということなのでしょうが、多くの場合、タイミングといっても譜面に従って拍子をとって弾くというより、有名なギタリストのCDなどを聴いてそれっぽく弾く程度になる場合が多いようです。 ただし、こうした人でも、他にギター合奏などをやっている場合(あるいはやっていた場合)は問題ないこともあります。



 4、融通性、柔軟性がなくなる

 ギターが上達するということは、少しずつ自分をよりよい方向に変えてゆくことでもあると思います。 したがって指も頭も柔軟性がとても重要で、同じ曲を毎日練習していたのでは、柔軟性も融通性も育たないでしょう。

 もしかしたら、この柔軟性というのが、ギター上達にとっては最も大事なものかも知れません。 柔軟性があれば、仮に間違った練習をしたとしてもあまり問題にならないでしょう。 そういう人なら間違いに気づいた時点で、あるいはもっと良い方法が見つかった時点で、すぐに正しい方向、よりよい方向へ舵をきることも出来るでしょう。




やはり総合的に学ばないといけない

 前述のとおり、ギターの練習は食事と同じで、バランスがとても大事なものです。 偏食が体に良くないと同じように、特定の曲だけ練習していたのでは上達は望めないでしょう。 ギターを弾くということは技術的にも、音楽的にも非常に幅広いものがあります。 やはりそういったものを総合的に学んだり、練習したりしないと上達には結びつかないでしょう。

 また以前にもお話したとおり、自分のレヴェルを超えた曲の練習はあまり実を結びません。 レヴェルの高い曲を練習したからと言って、自分のレヴェルも上がるわけではありません。 そうしたことよりも自分のレヴェルに合った曲、あるいはそれより易しい曲を練習する方がずっと実力につながります。 

 もしあなたが、易しい曲でも美しく、音楽的に演奏出来、また聴く人を楽しませることが出来るなら、今後のギター上達に大きな期待が持てます。 間違ってもギターの名曲を無残な姿にだけはしてほしくないものです。